出版社内容情報
重光葵(1887ー1957) 生誕140年、没後70年記念
解説に前駐オーストラリア特命全権大使 山上信吾氏
日本人必読!! 慟哭の日記。東京裁判の不条理を撃つ。
裁判とは名ばかりの復讐劇であったことは、重光らA級戦犯容疑者、さらには受刑者の受けた仕打ちを知れば知るほど、明白だ。
これを重光は「故意の侮辱」と捉え、裁判の進行とともに悪化、深刻化した状況を子細に日記にとどめている。
『巣鴨日記』を通じて看取されるのは、虜囚の身にありながらも周囲の人物、事象を冷静に見つめる重光の観察眼だ。
とりわけ、自らの逆境にあっても国を思い続ける姿勢には心打たれる。狭い独房にあっても、重光の思いは広い国際社会と共にあった。
そして、世界情勢の流れを監獄の窓から冷静に見つめていた。釈放後、鳩山一郎内閣の副総理・外相となり、
日本が一九五六年に国連に加盟した際の式典の代表として加盟国代表から万雷の拍手を受けたことは、戦後の日本史に刻まれている。
― 山上信吾「解説」より
東條ら七人、ついに神となる―刑場の隣で綴られた獄中記
戦後三年近くにして、軍事裁判と云う組織によって、尚、公然敵味方の間に殺人が行われている現状を正義人道は果してどう見ているのであろうか。
七名の堂々たる死が日本に魂を呼び戻さんことを祈って止まぬ。-重光 葵
重光葵は戦前、上海天長節爆弾事件で片脚を失いながらも、上海事変停戦協定を成立させた。
その後も外務次官・駐英大使等の立場で、三国同盟や対米英開戦の回避に努めた。
戦中は外務大臣として大東亜共同宣言の実現に関わり、
終戦時には日本政府全権として降伏文書に調印。東京裁判ではソ連の横やりによりA級戦犯被告とされ、禁錮七年の判決を受けたが、
出獄後は副総理兼外相として日本の国連加盟を実現させた。
『続 巣鴨日記』は、東京裁判で判決を受けた翌日から、仮出所により鎌倉の自宅に帰る日までの約二年間、服役者として過ごした獄中の記録である。
東條英機ら七名の“A級戦犯”絞首刑執行、その後も続く“B・C級戦犯”の処刑、独房での過酷な扱い、冷戦の激化と朝鮮戦争の勃発、
ソ連の異議に翻弄された保釈委員会の審理などを冷徹に綴り、家族や旧友、詩友との交流を温かく描く。獄窓から国を憂う心情は、
本書に数多く収められた漢詩に託されている。
【本書の特徴】
新字・新仮名遣い 文字が大きい 難易語に注釈
原書にはない写真 重光の直筆イラスト 人物の情報に注釈
【目次】
内容説明
重光葵は戦前、上海天長節爆弾事件で片脚を失いながらも、上海事変停戦協定を成立させた。その後も外務次官・駐英大使等の立場で、三国同盟や対米英開戦の回避に努めた。戦中は外務大臣として大東亜共同宣言の実現に関わり、終戦時には日本政府全権として降伏文書に調印。東京裁判ではソ連の横やりによりA級戦犯被告とされ、禁錮七年の判決を受けたが、出獄後は副総理兼外相として日本の国連加盟を実現させた。『続 巣鴨日記』は、東京裁判で判決を受けた翌日から、仮出所により鎌倉の自宅に帰る日までの約二年間、服役者として過ごした獄中の記録である。東條英機ら七名の”A級戦犯”絞首刑執行、その後も続く”B・C級戦犯”の処刑、独房での過酷な扱い、冷戦の激化と朝鮮戦争の勃発、ソ連の異議に翻弄された保釈委員会の審理などを冷徹に綴り、家族や旧友、詩友との交流を温かく描く。獄窓から国を憂う心情は、本書に数多く収められた漢詩に託されている。
目次
昭和二十三年 続
昭和二十四年
昭和二十五年
著者等紹介
重光葵[シゲミツマモル]
1887年大分県生まれ。子供の頃朝の沐浴と教育勅語の朗読を日課とする。東京帝大法科大学独法科卒業。外務省に入り、上海総領事、駐華特命全権公使等を歴任、上海事変停戦協定を成功させた直後、上海天長節爆弾事件で右足を失う。その後、外務次官、駐ソ、駐英、駐華の各大使、さらに東條内閣、小磯内閣、東久迩宮内閣で外相を務める。日本政府全権として戦艦ミズーリ艦上で降伏文書調印。昭和天皇の信頼厚く、調印前天皇から激励を受ける。張鼓峰事件の解決、ビルマ援蒋ルートの一時的閉鎖、戦後の占領軍による軍政阻止などは、重光の卓越した交渉能力を示す例である。大東亜共同宣言も終戦の御聖断も重光の提言によって実現。日華和平を目指し、三国同盟や日米開戦には反対の立場だったが、極東国際軍事裁判ではソ連の横やりでA級戦犯の被告人となり、禁固7年の判決。政界復帰後、改進党総裁、日本民主党、自由民主党副総裁、そして鳩山内閣の外相として日本の国際連合加盟に尽力。1957年没、享年69歳
山上信吾[ヤマガミシンゴ]
1961年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、外務省入省。国際情報統括官、経済局長等を経て、2020年駐オーストラリア特命全権大使。2023年退官。現在、TMI総合法律事務所特別顧問、笹川平和財団上席フェロー、同志社大学法学部政治学科特別客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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