出版社内容情報
昭和16年発行の小学校1年、2年で学ぶ
「コドモノシツケ」「こどものしつけ」の教科書を合本にして復刻
内容説明
声に出して読みたいリズミカルな日本語。懐かしくも新しいクラシカルな挿絵。本書は昭和16年に発行された、国民学校一年生、二年生(小学校低学年)を対象とした礼法教科書である。後続の三~六年生向け『国民礼法』(既刊)と連続しており、学年に応じて徐々に高度な内容に発展する構成だった。本書で取り上げられている日常生活における礼法はどれも簡単なもので、決して堅苦しいものではない。それを挿絵を中心にしてわかりやすく説明している。その内容は、基本的な挨拶と言葉遣い、正しい姿勢と立ち居振る舞い、家庭生活、学校生活における礼儀、国家・皇室に対する敬意など、どれも今日の日本人にとって必要なものばかりである。この礼法の教科書は敗戦とともに廃止されたが、その内容は今日においても通用するものであり、家庭における基本的な躾けに活かすことができる。礼法は知識ではなく、毎日の実行である。この基本的な礼法を、小さいうちに家庭において躾けられた子供は、自然体で礼法を実行できる、どこに出しても恥ずかしくない人間になれるだろう。
目次
ガッカウ
シセイ
オジギ
サイケイレイ
アサバン
ヘンジ
コトバヅカヒ
ミナリ
ウンドウクヮイ
ゴハン ヲ イタダク トキ
ミチ ヲ アルク トキ
ウチ ノ ナカ
一郎サン
イッテイラッシャイ
オカヘリ ナサイ
オシャウグヮツ
オシャウ月 アソビ
キマリヨク
ソツゲフシキ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんな本や雑誌が大好き!?
1
小学生にもわかるように、イラストなども収録されています。しかし、本書の解説を書いている近藤倫子さんが指摘されているように「躾」も最近は、虐待する上での理由付けに使うバカな親がいたりして、イメージが低下しています。 「その結果、躾をしない子育てや叱らない子育てが流行し、子供を一人前の社会人として育てる子育てが風化され、躾のなっていない子供や青年が増えてしまったのではないかと筆者(近藤)は分析しています」 同感です。電車の中での不作法なことを平気でする親子に、こういう本を読ませるといいでしょう。2025/05/04
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