出版社内容情報
世界80以上の企業〈そのうち日本は14社〉がウイグル強制労働に加担(※2020年時点)
ファストファッションだけではない!
大手アパレルや世界的ブランド、自動車、食品、雑貨など、
その多くが強制労働に関わっている疑いがある。
我々がそこから商品を買えば、収容所を作らせ、強制労働を生み、中国軍の資金源となる。
そして、いずれ我々の安全を脅かす。
新疆生産建設兵団とは何か?
兵団はジェノサイドの実行役。軍隊・政治・行政・企業が一体の組織。
共産党中央政府の指揮下で、ウイグルを巨大な監獄にし、
職業訓練所と称して、ウイグル人を奴隷として酷使している。
生産物を収奪、世界に流通させる準軍事組織である。
著者自ら「ウイグル語」「中国語」「ロシア語」の文献にあたり新疆生産建設兵団と中国の実態に迫る!
東トルキスタン共和国のリーダーたちを一瞬にして消し去った「謎の飛行機事故」
飛行機事故の後、突然指導者になった「ブルハン・シェヒディ」の謎多き生涯
中国の歴代指導者たちにとってウイグルはどのような位置づけだったのか?
新疆生産建設兵団(XPCC)は一九五四年に設立された「軍」「政」「党」「企業」一体の特殊な組織です。
軍と同じ構造であり、現在十四の師団と百八十五の団を所有します。所属する人員は三百四十八万五千百人に及んでいます。
現在ウイグルを支配しているこの組織の全貌を明らかにすることは、今のウイグルで起きていること、その歴史的背景、
そしてウイグルだけでなく世界の今後に密接に関わってくるでしょう。(本文より抜粋して引用)
【表紙の女性=メリケ・ズヤウドン】
ウイグルの詩人。ウイグル人なら誰でも知っているほどの著名文化人だったが、
「東トルキスタンイスラーム共和国のトップの孫娘」という出自のため、文革時代に迫害され、謎の死を遂げる。
内容説明
ファストファッションだけではない!大手アパレルや世界的ブランド、自動車、食品、雑貨など、その多くが強制労働に関わっている疑いがある。我々がそこから商品を買えば、収容所を作らせ、強制労働を生み、中国軍の資金源となる。そして、いずれ我々の安全を脅かす。
目次
第1章 新疆生産建設兵団とは何か
第2章 新疆生産建設兵団の設立
第3章 毛沢東の「和平解放」
第4章 運命を変えた「飛行機事故」
第5章 謎の男「ブルハン・シェヒディ」
第6章 進むウイグル切り崩し工作
第7章 文革時代の兵団解消と復活
第8章 習近平とウイグルジェノサイド
著者等紹介
ムカイダイス[ムカイダイス] [Muqeddes]
ウルムチ出身のウイグル人。千葉大学非常勤講師。上海華東師範大学ロシア語学科卒業。神奈川大学歴史民俗資料学研究科博士課程修了。元放送大学面接授業講師、元東京外国語大学オープンアカデミーウイグル語講師。世界文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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