出版社内容情報
礼法教育研究会[レイホウキョウイクケンキュウカイ]
著・文・その他
内容説明
令和でも使える!TPOに合わせ礼節をわきまえ心を込めた作法。驚くべき先人たちの時代を超えた美意識の高さ!国民学校初等科3年生~6年生用「国民礼法」の教科書を読みやすい現代仮名遣いで復刊。
目次
初等科第三学年(学校の記念日;人と行きあった時の礼 ほか)
初等科第四学年(行幸・還幸・行啓・還啓;皇室 ほか)
初等科第五学年(御紋章;隣組 ほか)
初等科第六学年(礼儀作法と日常の心得;服装 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Coochie Bill Game
4
とても大事な本だ。みんな読もう!2022/12/04
わ!
3
読みやすいのは当たり前で、ぎりぎり戦前・戦中の小学校三年〜六年生で教えられていた「礼法」の教科書である。今となっては時代にそわない内容もあるのだが、「礼儀」を学校が教えていた事実は良いことだと思う。そんなコトはわざわざ学校で教えなくとも、個々の家庭で教えれば良いと言えばそれまでなのだが、果たして現代、家庭で「礼儀作法」が教えられているかというと、「残念ながら」と言わざるを得ない。現代でも「礼法」を義務教育で教えている国…ってあるのだろうか?…が気になった。あと竹内久美子さんの「あとがき」がすごい内容です。2023/01/20
Ohe Hiroyuki
2
昭和16年の国民学校において使用されるために作成された教科書である。3~6年生それぞれが使用する教科書が現代語訳して採録されている。▼簡にして要を得る内容で、お客様への接し方、扉の開け方、食事の仕方、手紙の書き方、贈り物の仕方などが触れられており、なかなか読みやすく分かりやすい。▼このような礼法は、かつては家庭で当たり前に教わっていたのかもしれないが、今を生きる私たちには当たり前ではなくなっているものもあり、目から鱗が落ちるような思いを持つ。▼ちなみに解説はあまり本文と関係がなさそうである。2025/06/07
depo
2
図書館本。昭和16年4月発行の国民学校3年~6年用の国民礼法の教科書。修身で使用されていたため、GHQにより発禁された。コーヒーや紅茶の飲み方から、葬儀での振る舞い方、慶弔の封筒の書き方など、現代に生きる大人も定かではないことまで、教えるようになっている。2022/12/27
るか
1
自国への思いや考えを、大きな声で言いにくい世の中だが、この修身の授業は再開すべきではないかと思う。無礼で不躾で恥知らずな若者が増えたように感じていたが、そもそも教育をされていないのだ。相手に対しての礼儀や心構えを知らないと、権利の主張ばかりする甘ったれが増えるのは自明の理であり、そんな国が世界との競争に勝てるはずがない。相手ありきの自分であること、それを小学生から教えるのは世の中を生きていくなかで1番大切なことなのではないか。悪いのは戦前の日本教育ではなく、軍国主義だ。2023/08/15