内容説明
大東亜戦争における日本の必勝戦略とは何か、そして、なぜその戦略は実現できなかったのか。「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」を基に徹底検証した、目からウロコの一冊!
目次
第1章 日本は侵略戦争をしたのか(1929年の大恐慌とアメリカのスムート・ホーリー法;ブロック経済の拡大→世界市場のブロック化 ほか)
第2章 「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」(極東における米英蘭の根拠地を覆滅して自存自衛を確立する;蒋介石政権の屈伏=汪兆銘・蒋介石連合政権の樹立 ほか)
第3章 実際的シミュレーションによる勝利の証明(シミュレーションの前提;実際的なシミュレーション)
第4章 なぜ勝利の戦略が実現できなかったのか(「腹案」を本当に理解していたのか?;山本長官は「腹案」の趣旨を理解してセイロン作戦を実行したのか? ほか)
第5章 秋丸機関と歴史の偽造(マルクス経済学者、統制経済学者ならダメなのか;「英米合作経済抗戦力調査」から「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」へ ほか)
著者等紹介
茂木弘道[モテキヒロミチ]
昭和16年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、富士電機、国際羊毛事務局を経て、平成2年に世界出版を設立。「史実を世界に発信する会」会長代行。「南京事件の真実を検証する会」監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうぼう
3
大東亜戦争の歴史観が少し変わった。『対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案』1、極東に於ける自存自衛を確立し、蒋政権の屈服を促進、独伊との連携により英の屈服、米の継戦意思の喪失。2、極力戦争相手の拡大を防止し第3国の利導に勉む。そのためには、1、重要資源地域、主要交通線を確保し、長期自給の体制を整う。2、あらゆる手段を尽くして適時米海軍を誘致しこれを撃滅するに勉む。のであって、決して、ハワイ、ミッドウェイ、ニューギニアなどの遠隔地での戦争ではなかった。2019/09/07
diet8
1
29恐慌ブロク経済化共栄圏●米宣戦布告四/二百●37日中和平頓挫隠共産党員●41.10迄偽装米兵日本空爆案.英危く幻●同11陸軍腹案。大東亜自存自衛米戦意失●40.7米両洋艦隊法43後半艦増●親日中政権狙ヒリピ占Iネシ石油得●日ソ中立ソ対独専念●印度洋米輸送阻止42.3独願.7海軍上奏も攻勢終末点超.8ガ戦で幻。→独スエズの英破り中東油田得ソ支援失●蒋44.7サイパ落後米側●PhMwガNギニ派兵腹案反す42.4空襲再現性無●山本積極戦果に陸軍動き海戦果前提戦●首相統帥権無骨抜●日清海<陸。日露元老陸海統合2020/04/14