出版社内容情報
内容説明
「ごみポイ捨て禁止条例」制定のきっかけになった名犬ゴールデン・レトリバー物語。
目次
1 プロローグ
2 もも子との散歩
3 もも子ごみを拾う
4 もも子人の心をいやす
5 エピローグ
著者等紹介
中野英明[ナカノエイミョウ]
昭和22年水沢市(現・奥州市)生まれ。同63年4月、曹洞宗蟠龍寺26世住職。平成元年から25年間、住職の傍ら少年刑務所や少年院で少年たちの教誨にあたった。現在は、愛犬団体(おっぽの会)の会員として、各種施設でのふれ合い活動や飼い主のマナー向上のために様々な啓蒙活動を行っている。同18年3月、ハート出版「第9回わんマン賞」グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
71
岩手県紫波町のお寺に飼われながら14年間ゴミを拾い続け、当地での「ごみポイ捨て禁止条例」制定のきっかけになった名犬もも子のお話。もも子がゴミを拾うきっかけは、飼い主の住職が毎日、散歩中に河川敷のゴミを拾い続けていたから。住職がゴミを拾うようになったきっかけは、山で出会った青年が山でゴミを拾っていたから。管理人でも何でもないその青年がゴミを拾っていた理由は、「この山が大好きで、何回も登らせてもらっているお礼」から。個人の想いのリレーが犬を介して社会に伝わる様子が感動的。まさに一燈照隅。2016/07/27
書の旅人
11
新刊だけを買いに寄ったハズが…。嗚呼…、目が合ってしまった!…こうなったら、もう気になって仕方がない。1度は振り切り、漫画コーナーへ行ってはみたものの、どうにも気になり、目の前に目当ての新刊があるのに気がつかず、2回見直してようやく手に取る始末。「…仕方ないなァ」自分に言い分けをしながら戻ると、真っ直ぐこちらを見詰める子犬に、「仕方ないな♪」とわざと呟きながら手に取り、レジへ足取り軽く向かったのでした。2016/04/15
きさらぎ
4
山で偶然出会った青年が真夏に「大好きな山へのお礼と守りたいという気持ちから」もくもくとゴミを拾う姿に感銘を受けゴミ拾いを始めた住職さん。その姿に犬のもも子も土手や川のゴミを拾い始めます。写真付きで載ってるので是非みてみてください。ゴミだけでなく生きたままの猫を川へ落とす人間、生後まもない犬の死体を袋詰めにして捨てる人間、恥ずかしいです。施設訪問で人に癒やしを与えられる犬以下の人間が世の中にはたくさんいるんですよね。カワイイもも子の活躍をみてみようと思って読んだ本でしたが、深く考えさせられました。2016/02/10
qs
2
誰を責めるでも無く、黙々とゴミを拾う姿を想像しただけで、感動します。もも子は楽しんでいただけなんだろうけど。2016/03/14
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