内容説明
歴史が実証する―「集団的自衛権」「解釈改憲」などの無駄な憲法論議!
目次
憲法九条のデタラメな用語を定義する
護憲派の「神」・宮沢俊義
芦部信喜へのツッコミで憲法学者の軍事音痴ぶりを実証する
筋金入りの護憲派・浦部法穂の綺麗事を暴いてみる
高橋和之の論から導くポジティブリストとネガティブリストの違い
木村草太の国会答弁にツッコミを入れる
青井未帆の自民党改憲案批判に乗っかった形で論を進めてみる
長谷部恭男が自民党に呼ばれたのは、共産党が倉山満を呼ぶようなもの
共産党すら右翼に見える?水島朝穂
戦争は立憲主義の敵?佐藤幸治〔ほか〕
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。在学中より日本政教研究所研究員。国士舘大学で2015年まで日本国憲法を教える。ネットで帝国憲法を学ぶ「倉山塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
6
憲法9条って、成立過程からして怪しいし、内容も非現実的。そして、その解釈も70年の間でコロコロ変わってきたということが分かった。吉田首相の一切の軍備放棄に共産党の野坂参三が反対したとか、面白い話も紹介されている。岸・池田内閣時の法制局の解釈が集団的自衛権行使と理解していたのが、佐藤内閣の高辻法制局長官が、現在の解釈に修正して、それが今日まで続いていることも分かった。当時の史料を見ながら、議論をしなくちゃダメですね。印象論で「戦後一貫して」なんて言ってはダメです。2015/09/25
いまあの
3
こんな色々なツッコミができてしまう議論になるような憲法はそもそも出来が悪いという事ですね。出来が悪いものをいじっても余計ぐちゃぐちゃになりそうですね。2015/09/25
Yoshinori Ohki
2
ばさばさ切って捨ててますw とはいえ9条の時点で倉山先生の反論は一貫しているので後半は少しワンパターンさを感じたりもしなくもない、自分は知識人をいまいち知らないので、読み手が登場してくる人をイメージできればおもりこいと思う。2016/08/25
WS
1
本書の帯にある通り、「九条そのものがギャグ」だった。憲法学者がどれほどカルトなのかがわかったし、一部ではあるが、しっかりしたことを言っている憲法学者がいるということもわかった。2019/09/29