出版社内容情報
著者が訪れた当時、世界的大河であるにもかかわらず源流域が不明瞭であった最後の大河メコン源流探訪記はじめ、1995年の「メコン川の持続可能な開発に関する協力協定」から30年の時を経て国際社会から注目される昨今、現代化の波で激変した流域民の暮らしの最後の姿を活写する充実のノンフィクション。秘境的要素の強い現流域探訪から豊穣なる中・下流域までを旅して、悠久たる大河の流れと、流域で暮らしていた人々の最後の姿を活写する記念碑的ルポルタージュ。
内容説明
激変した大河流域の暮らし。30年の時空を旅する。中国青海省・雲南省、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム…、大河メコンの源流から河口まで4000km余りを20世紀末に旅した貴重なフォト・ルポルタージュ。流域で出会った人々のリアルな姿や彼らとの交歓の記憶を多数の写真と文章で記録。
目次
第一章 源流域 中国・青海省、雲南省(メコン源流へ;源流に立つ;大理 一九八五年 ほか)
第二章 中流域 ミャンマー、ラオス、タイ(ミャンマー、シャン州―ある占い師の話;北部タイ―ケシ畑を見にいく;北ラオス・ファイサイ―食堂の姉妹 ほか)
第三章 下流域 カンボジア、ベトナム(アンコールワットを見たい;チュレンチャムレの巨大魚;メコンデルタ 一九九四年一二月 ほか)
著者等紹介
青柳健二[アオヤギケンジ]
1958年、山形県生まれ。メコン河流域の少数民族、棚田、犬像、狼像など、独自の視点で旅を続け、作品を発表し続ける「旅する写真家」。2006年、棚田学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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