出版社内容情報
ミサイルや誘導爆弾など「誘導兵器」は現代の戦争に欠くことができない存在であり、また、映画やゲームなどエンターテイメントの世界にも数多く描かれている。いっぽうで、ミサイルが「なぜ当たるのか?」、つまり誘導システムの仕組みについて解説される機会は少ない。目標に向けて発射すれば、自動的に命中する……まるで「魔法の道具」のように思われている人も多いのではないだろうか。
本書では、さまざまな誘導兵器が「なぜ当たるのか?」、そこに用いられているテクノロジーを豊富なイラストを交えて解説する。
内容説明
「誘導」のテクノロジー。どうやって目標を識別するのか?どうやって目標へと向かうのか?戦闘機同士の戦いから、地上部隊や施設への航空攻撃、そして海を越えた長距離攻撃まで、現代戦に必須の「誘導兵器」は、どのようにして目標まで「誘導」されるのか?
目次
第1章 誘導兵器の基礎知識
第2章 空対空ミサイル
第3章 地対空/艦対空ミサイル
第4章 対艦ミサイル
第5章 誘導爆弾と空対地ミサイル
第6章 対電波放射源ミサイル
第7章 対地巡航ミサイル
第8章 対戦車ミサイル
ミサイル一覧表
空対地兵装搭載機対応表
著者等紹介
多田将[タダショウ]
京都大学理学研究科博士課程修了、理学博士。高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Teo
1
私のミサイルの知識が大戦略がリリースされた頃の古い古い知識なので、昨今のジャベリンの活躍とかロシアのキンジャールによる攻撃とか、知識はちゃんと更新しなくちゃなと思って買った。ちゃんと更新されました。初期大戦略の頃から見たらそりゃ技術も進歩してるよね。2024/12/13
鈴木
1
各種誘導兵器(AAM,SAM,SSM,ASM, GB, ARM, CM, ATM)の誘導原理、攻撃原理、特徴を整理するとともに、米ソ(ロ)の各種誘導弾及びプラットフォームを歴史的背景や作戦環境の違いを踏まえて紹介した本。 ソ連の誘導弾について殆ど知識がなかったので、勉強になった。 ただ、大量の誘導弾の種類が出てくるので、これらを一度に覚えるのは難しい。また気になった時に見返してみたいと思う。2024/11/10
たかひー
0
★★★ 東側兵器が中心のなかなかマニアックな本。スペックだけでなく、米ソの戦略の違いからミサイルの設計、運用思想の違いに至っている解説もあり、有益であった。2025/04/28
Ta283
0
ミサイルの基礎知識本、旧ソ連やロシアがメインの珍しい本、日本の国産ミサイルはほとんど出てこない2025/02/24