出版社内容情報
「はじめに」より
本書では、シリーズ第4弾の「軍用レーダー」で取り上げたレーダー製品以外の、各種センサー機器を取り上げている。主として、電子光学・赤外線センサーとソナーを対象とした。
前者は視覚的な情報を得る手段であり、主として陸上・海上・空中で使用している。レーダーと比べると、「昼夜を問わずに全天候下で使える」という利点は薄れるが、自ら何かシグナルを出すわけではない、いわゆるパッシブ(受動的)な探知手段なので、逆探知されない利点がある。レーダーとは相互補完の関係にあり、さまざまな分野で活用されている重要なセンサーである。
一方、後者は聴覚的な情報を得る手段であり、主として水中で使用している。水中では電波を用いる探知手段は使用できないし、視覚による探知も困難なので、事実上、音響が唯一の探知手段になっている。そこで用いられるソナーの仕組みに加えて、ソナーのオペレーションについても取り上げてみた。
このほか、電子光学/赤外線センサーとソナー以外の手段として、磁気探知機など、やや馴染みが薄い分野のセンサー機材についても、最後にまとめて取り上げた。
内容説明
ITと軍事につよいテクニカルライター・井上孝司が今日の防衛技術を、楽しくマニアックに解説するわかりやすい防衛テクノロジー・シリーズ、5冊目。現代戦で生死を分かつ、光と音のセンサー技術をとりあげる。
目次
第1部 EO/IRセンサー(光学センサーとは;EO/IRセンサーとレーザー目標指示器の一体化 ほか)
第2部 陸・海・空のEO/IRセンサー(目標確認のためにカメラを設置する事例;NOCTIS IN DIES(夜を昼に変える) ほか)
第3部 水中戦とソナー(水中戦とソナー;ソナーの種類と構造 ほか)
第4部 ソナー探知にまつわるいろいろ(ソナー探知を阻害する工夫;水測予察と海洋観測;パッシブ・ソナーと目標運動解析)
第5部 その他のセンサー(MAD(磁気異常探知機)
地震観測技術と核実験監視の関係
海中以外のところでも音響ソナー)
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- 立地分析 〈上巻〉