朝日文庫<br> 銀の島

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朝日文庫
銀の島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 568p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022647436
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】ポルトガル国王の密命「石見銀山占領計画」を帯びて来日した司令官バラッタは、宣教師ザビエルに帯同し日本に潜入するが……。迫りくるポルトガル大艦隊、迎え撃つは倭寇の大海賊・王直船団! 戦国史を根底から覆す警天動地の時代活劇巨編!

内容説明

ポルトガル国王の密命「石見銀山占領計画」を帯びた司令官バラッタは、宣教師ザビエルに帯同し日本に潜入するのだが…。迫りくるポルトガル大艦隊、迎え撃つは薩摩の安次郎と倭寇の大海賊・王直船団!戦国史を根底から覆す驚天動地の時代活劇巨篇。

著者等紹介

山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年京都府生まれ。作家。同志社大学卒業。99年「弾正の鷹」で小説NON短編時代小説賞、2004年『火天の城』で第11回松本清張賞、09年『利休にたずねよ』で第140回直木賞受賞。2014年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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NAO

61
父親殺しの罪を背負って薩摩から海外へ出奔した侍安次郎とゴアで出会ったフランシスコ・ザビエルがそれをきっかけにして日本にやって来る話と、石見で取れる銀が海外で注目されるようになりその銀を支配しようと石見を占拠しようとたくらむポルトガル人バラッタの話を中心とした物語。そして、彼らの周囲でその人生を翻弄されるのが安次郎だ。ゴアでザビエルに出会い、その姿勢、考え方、態度に深く心を打たれてキリスト教徒になった安次郎は、神父の言動に矛盾を感じ葛藤し、苦悩する。⇒        2022/03/12

てつ

34
知らなかった世界を知るのは楽しい。ザビエルのことは知っていたがアンジロウのことは知らなかった。 宗教と財が結び付くとき、大いなる葛藤が生まれる。どちらに転ぶかは人、そして仲間。そんなことを教わった。オススメです。2023/01/02

UK

31
冒頭、聖人ザビエルの印象を覆すエピソードから始まり、すぐのめり込む。それなりに壮大な歴史小説のはずなのだけど、どうも個々人の印象が強く、話の展開の割にはスケール感はあまりない。なんか歴史の印象が塗り変わったというヤラレタ感も足りないし。たぶん、ザビエルをあまりに普通の人として描きすぎたせいかもしれない。せっかくいくつか奇跡のエピソードもありながら、結局偶然だろ、と言う扱いになっているしね。竜頭蛇尾の感はあったけど、でも結構面白かった。ちなみに表題はザビエルが来日した当時、豊富な銀を産出していた日本のこと。2017/04/03

マカロニ マカロン

17
個人の感想です:B+。16世紀半ば、日本は世界の銀の1/3を産出する国だったというのが表題の意味。中でも石見銀山は日本最大の銀山で大内、小笠原、尼子、毛利等が激しい争奪戦を繰り広げていた。ちょうどその頃1549年フランシスコ・ザビエルが来日。ここまでは史実だが、作者はそこにポルトガル人バラッタ(ゴキブリを意味する)を配し、ポルトガル艦隊の火砲力による石見銀山占領計画を織り込んだことで、現代にも通じる国際的な経済戦争を描いた。ザビエルは本作の背骨だが、キリスト教布教の成果は出ないまま安次郎の脇役に甘んじた2024/07/05

TheWho

15
ザビエルの従者であり日本最初のキリスト教徒と言われるアンジロウの手記が、明治43年にインドのゴアで発見される。その手記に書かれたサビエルの日本への布教、そしてポルトガルの日本への思惑と戦い等驚愕な真相を綴った戦国絵巻。物語はイエズス会の敬虔な伝道師が布教の為、植民地獲得の野望を持つポルトガル王家の思惑を受け入れ覇権の一翼を担う現実に困惑する主人公の葛藤が主題であった。そして今現在でさえキリスト教徒が少数派である日本の実像が、15世紀迄遡って描写している興味深い一冊です。2017/02/01

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