出版社内容情報
旧型客車のNゲージモデルを紹介、「つなぎ方」などを解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
客車、しかも旧型客車をメインにNゲージで楽しんでいく一冊。旧型客車は1両で完結しているので、組成は自由である。そんな旧型客車も、17m車・20m車・鋼体化・鋼製車・10系といろいろあり、実は車体も台車も細部で相違が沢山あり興味深い。そして12系・14系・50系といった新型客車が旧型客車置き換えや波動輸送用に登場したが、旧型客車との混結があっても、例えば50系の場合は自動ドア作動のために必ず機関車の次に連結する必要があったそうだ。機関車に関してはどの場面の路線レイアウトで使うかのチョイスも指南する。2023/03/30
えすてい
7
国鉄の客車には荷物車や郵便車も不可欠である。ニ・ユ・ユニ・ハニ・ハユ・ハユニといった車両が連結されていると客車列車は楽しくなる。この本では一応荷物車郵便車のページもあることはあるがあまり多くを割いてないのがやや残念。マニアックなところでは日銀現金輸送車マニ30や特急急行小包用有蓋車ワキ1を改造したナニ25(ナニ2500)の写真もあるがそれらを加味しても荷物車や郵便車のページが少ないのは惜しまれるばかりだ。確かに旧客は「固定編成」ではなく雑多な形式による雑多な組成を楽しむものだが忘れて欲しくない車両がある。2024/04/18
えすてい
6
旧客って、今も毎月模型新商品が出ている割には、未発売の形式も多々あるようだ。名古屋大須の某模型店にHOゲージの旧客、それも荷物車や郵便車も多数あったが、NゲージよりHOゲージの方が、少量多品種で発売されているものだと思われた。鉄道ピクトリアルのオハ35本には今も旧客は根強いファンがいるとあったが、日本全国どのレイアウトでも場所や季節感を選ばないデザインは、実車でも模型でも画になり題材にしやすいのだろう。旧客のデザインは後の電車・気動車よりもはるかに究極の選ばないデザインだと思われる。2024/12/24