内容説明
技術の挑戦を語る、航空史の記録。ジェット旅客機の誕生から70年。航空技術の進化はエアライナーに高速化・大型化・高効率化による発展をもたらし、新型機の登場とともに人類の移動も革新を重ねた。本書はコメットから747、SST、最新の787、A350XWBまで、全57機種にわたり挑戦のストーリーと技術的解析を記録したものだ。
目次
序章 ジェット・エアライナーの発展
第1章 ジェット旅客機の幕開け
第2章 高バイパス比ターボファンと旅客機の進化
第3章 夢の超音速旅客機―SST
第4章 短距離路線にもジェットの翼を
第5章 新世代ジェット・エアライナー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
45
税込み定価2860円で545p.ページ辺り5.5円弱、デハビラントコメットからエアバスA350neoに至るまでのジェット機の技術発達史を通覧できる。ジッサイスゴイヤスイ。ぬこ田は空港の近くに住んでいたことがあり、子供の頃は可哀想な子(婉曲表現)のように口をぽかんと開けて、空駆けるジェットライナーを見ていたので、その頃、何もわからなかったことを、飛行機の機能的側面から見ることができ、時間の経過と自己の成長(老化?)を感じた。『月刊エアライン』連載の為、技術用語が頻出する。が、それでもお勧めの一書である。2021/10/28
Ezo Takachin
5
P545で、定価2600+税はお得。これ1冊でジェット旅客機の進化が良くわかる。航空ファンなら持っておきたい本です。時代の流れ、経済・環境変化における各メーカーそれぞれの旅客機開発の物語がある。かつてはジャンボではなく、SST(超音速旅客機)が主流になると思われて、昔の図鑑にもたくさん描かれていたのに不思議なものです。今の時代は、環境負荷の少ないエンジン、そしてなによりも経済性の高い機体が得ればれます。ボーイングVSエアバスの構造が、あと10年~20年したらどのようになっているのでしょうか?2021/10/10
David_i516
3
世界最初のジェット旅客機、デハビランド・コメットからエアバスA350XWBに至るまで、世界のジェット旅客機の技術論を詳細かつ丁寧に解説した一冊。ここまで踏み込んだ本は恐らく最初で最後なのでは。欲を言えば、製造未完に終わった超音速旅客機・ボーイング2707を取り上げるのであれば、日本人としては初の純国産ジェット旅客機(になるはずだった)MRJ改め三菱スペースジェットについて取り上げても良かったと思う。2022/12/12
Go Extreme
3
ジェット・エアライナーの発展 ジェット旅客機の幕開け:デハヴィランド ツポレフ ボーイング ダグラス コンウェア 高バイパス比ターボファンと旅客機の進化:ヴィッカーズ イリューシン ボーイング ロッキード マクドネル・ダグラス エアバッグ ボーイング イリューシン 夢の超音速旅客機―SST:アエロスパシアル/ブリティッシュ・エアロスペース・コンコルド 短距離路線にもジェットの翼を:シェド ホーカー・シドリー ツポレフ ダグラス ボーイング 新世代ジェット・エアライナー:エアバス ボーイング2021/11/06
Hiroki Nishizumi
1
ヒコーキオタクのための本だが、読みやすい文章でサッと読了。書かれてあるようにジェット機の次はSSTの時代だと誰もが思っていた。ところが時代はスピードより経済性に軍配をあげて今に至る。B757とB767、A330とA340など兄弟機も改めて読み直せたな。2025/06/07
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- 和書
- 真説石田三成の生涯