内容説明
マッハ5以上で飛ぶ、極超音速ミサイル。どこを飛ぶのか、どこを狙っているのかわからない、BMD「弾道ミサイル防衛」でも防げない。この新兵器から、日本を守るてだてはあるのか?―そんな次世代の兵器をわかりやすく解説!
目次
第1章 核兵器とミサイル
第2章 ロシアの極超音速ミサイル
第3章 アメリカの極超音速兵器プロジェクト
第4章 中国の極超音速ミサイル
第5章 その他各国の極超音速ミサイル事情
第6章 極超音速ミサイルへの対処
著者等紹介
能勢伸之[ノセノブユキ]
1958年京都生まれ。1981年早稲田大学第一文学部卒業(西洋現代史)。防衛、安全保障の取材歴が長く、1990年、米スミソニアン博物館付属施設(ガーバーファシリティ)で、復元作業中だったB‐29爆撃機エノラゲイ(広島に原爆リトルボーイを投下)の機体内部に入って、取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
6
先に扶桑社新書で似た内容のものが刊行されている。買うのはそっちにしよう。極超音速(ハイパーソニック)とはマッハ5超を指す。超音速旅客機コンコルドは約マッハ2。マッハ5なら、実用化されているターボ・ラムジェットエンジン(亜音速で燃焼)とチタン合金のボディでいけるが、それマッハ6を得る推力にはスクラムジェットエンジン(超音速で燃焼)や耐熱のセラミック複合材が必要。なお、スクラム…では燃料は水素だそうな。なるほど、水素ってそこか…。エヴァQ冒頭の宇宙戦闘、このへんのあれだよね オネアミスの翼とは時代が違う…2021/05/15
乱読家 護る会支持!
4
従来の弾道ミサイル、巡航ミサイルは、アメリカがのミサイル迎撃システムによりほとんどが撃ち落とされる状況であった。 しかし、本書に紹介されている極超音速ミサイルは迎撃システムでは撃ち落とすことは困難である。 極超音速ミサイルの開発は中露が先行しており、ことミサイル技術だけに限れば、世界の警察的立場であるアメリカの軍事力有意性は、確保できていない。 そして、お隣の北朝鮮は、その極超音速ミサイルの開発を着々と進めている。 これから、アメリカと中国の軍事的衝突の可能性はますます高まっていく。2021/07/28
Go Extreme
2
核兵器とミサイル:巡行ミサイル 弾道ミサイル 弾道ミサイルからの防衛 極超音速兵器のはじまり ロシアの極超音速ミサイル:イスカンデルMシステム ふたつの極超音速ミサイル アメリカの極超音速兵器プロジェクト:共通・極超音速滑空体C・HGB 中国の極超音速ミサイル:DF-17極超音速滑空対ミサイル 最高高度約60キロ その他各国の極超音速ミサイル事情:インド 北朝鮮 フランス 日本極超音速ミサイルへの対処:基本的なミサイル防衛の方法 米国とロシアの極超音速ミサイル防衛2021/05/10