内容説明
修学旅行中に意識を失った男子高校生・源葉洋平が目覚めたのは第二次世界大戦に酷似した異世界、そこで葦原中津国は大国ヴィンランド合衆国と太平洋を挟んで大戦の最中にあった。元の世界と決定的に異なるのは、未成年の女性を除いて人体が海水に拒絶反応を示すため、海軍軍人は少女ばかりということ。そして連合艦隊司令長官“山本五十子”をはじめ、葦原海軍乙女たちは、洋平の知る歴史上の人物と名前や特徴がどことなく似ていた。男性であるにも関わらず海が平気な洋平は、五十子によって特務参謀に任命され、「異世界未来人」として歴史に介入していくこととなる―。洋平の介入もあり、ミッドウェー海戦は葦原海軍の勝利に終わったものの、次なる焦点となったのはソロモン諸島“ガダルカナル島”。洋平の知る歴史では多くの艦艇が沈み“鉄底海峡”と呼ばれた戦場で、講和を懸けた一大海空戦が生起する―!
著者等紹介
如月真弘[キサラギマヒロ]
平成28年「山本五十子の決断」で第1回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞を受賞。昭和60年12月27日広島生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nishiyan
10
ミッドウェー海戦勝ち抜いた洋平と五十子たち。早期講和を目指し、ハワイ攻略を提案するのだが、嶋野から交換条件として豪州とヴィンランドの遮断を命じられる本巻。いつもの顔ぶれに加えて小澤智里、淵田未央といった面々にヴィンランドのネイビーガールたちが物語を華やかかつ躍動的に彩る。しかし米内光姫までは想像できたけど吉田真紅には驚いた。マッカーサーが男性だっただけに…。吉田の出番が今後は多くなりそう。戦闘シーンは史実では芳しくなかった航空戦や実現しなかった戦艦による艦隊戦が描かれ、読んでいて心が踊った。次巻が楽しみ。2019/03/29
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