日本のブドウハンドブック―ワイン用から生食用まで完全網羅したはじめてのブドウ事典

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784802200523
  • NDC分類 625.61
  • Cコード C0061

内容説明

ブドウほど歴史が古く、世界で栽培され、多様な品種が存在する果樹はない。日本では優れた育種家の手によって世界に冠たる生食用ブドウが次々に生み出されている。それらはまさに、芸術品の域に達した宝石のような果実だ。そして、日本の風土に合った栽培が工夫された結果、優れたワインの原料となるブドウの栽培が広がり、それによって造られる日本ワインは今、大きな注目を浴びている。このブドウという素晴らしい果実の出自や歴史、品種の特性や栽培、育種という技術者のロマンあふれる仕事まで、日本のブドウを語り尽くしたのが本書である。本書を読めば、ブドウの新しい扉が開かれる!

目次

第1部 日本のワイン用ブドウ(ブドウの歴史;ワイン用ブドウの現状と展望;ワイン用ブドウの栽培 ほか)
第2部 生食用ブドウ(生食用ブドウの歴史;栽培特性からみた品種群;ブドウの育種 ほか)
第3部 Essay ブドウ棚の下で(育種家・植原宣紘;カロリー制限;「偉大な原産種」の国 ほか)

著者等紹介

植原宣紘[ウエハラノブヒロ]
1940年甲府市生まれ。千葉大園芸学部卒。農業生産法人・株式会社植原葡萄研究所代表取締役。ブドウ育種家。「ロザリオ・ビアンコ」、「ゴルビー」、「紫苑」など多くのブドウ品種を育成。ワインにも造詣が深く、フランス・ブルゴーニュの「ラ・コンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タートヴァン」(ワイン利き酒騎士団)なども受けている。日本果樹種苗業者協議会会長、ジャパンヴィティカルチャークラブ顧問、元山梨大学工学部非常勤講師。2010年「県政功績者賞」、2014年「黄綬褒章」受章

山本博[ヤマモトヒロシ]
弁護士。1931年横浜市生まれ。早稲田大学大学院法律科修了。早くからワインに関心を持ち、世界のワイン事情に精通。日本輸入ワイン協会会長、日本ワインを愛する会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sr

2
葡萄好きにとっては最高の本でした。マスカットオブアレキサンドリアは紀元前から栽培されていたこと。巨峰やピオーネ、甲斐路にもマスカットオブアレキサンドリアの遺伝子が含まれていること。一般に流通している甲斐路は赤嶺という別品種で、甲斐路の方が(著者的には)かなり美味しいということ。葡萄を食べるのが楽しくなりそうなことを沢山知れました。 フランスにおけるフィロキセラの被害は普仏戦争並みだったという記述には笑ってしまいました。 いつか植原研究所の葡萄農園を訪れたいです…。2016/10/01

才谷

1
こんなにも多くの品種を細かく解説しているのは分厚い専門書くらいでカタログでもあんまりないんじゃなかろうか。最近新しく作られたシャインマスカットについてもいくらかページを割かれていて、この品種のブドウ業界に与えた影響の大きさが感じられる。これからの時代は美味しいのは当たり前で、種無し皮ごと食べれる品種がトレンドになるだろうな。(一般に欧州のブドウは皮ごと食べられて味がいい、反面日本の気候に合わず育てにくい。米国のブドウは育てやすいが味はそこそこ。両方の長所を持つシャインマスカットはまさに奇跡的!)2019/08/13

田中はにわ

1
山本博が担当する醸造用ブドウのパートは、山梨県を中心としたワイナリーの郷土史的な視点を含み興味深いが、やはりこの本は植原宣紘の本と言ってよいだろう。形式上、植原は生食用ブドウの担当だが、山梨県でブドウの育種を仕事にする筆者の、ブドウという植物への視線やブドウ栽培に関するさまざまな文章がたいへん面白い。植原葡萄研究所、とその仕事(育種育苗)については聞いたことがあったが、植原さんがワインのみとしても知識を多くお持ちということははじめて知った。2018/07/23

かーや

0
ブドウ品種のことが写真付きで事細かにかかれていて、読みやすい。カベルネソーヴィニヨンのテロワールごとの味の違いや各品種の色合い味わいについて、改めて理解できた。 日本のワイン用ブドウを育てるのに難しい気候環境が、種無しブドウを日本独自で品種改良を重ね成長させた背景にありそうに思える2024/02/12

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