内容説明
ブドウほど歴史が古く、世界で栽培され、多様な品種が存在する果樹はない。日本では優れた育種家の手によって世界に冠たる生食用ブドウが次々に生み出されている。それらはまさに、芸術品の域に達した宝石のような果実だ。そして、日本の風土に合った栽培が工夫された結果、優れたワインの原料となるブドウの栽培が広がり、それによって造られる日本ワインは今、大きな注目を浴びている。このブドウという素晴らしい果実の出自や歴史、品種の特性や栽培、育種という技術者のロマンあふれる仕事まで、日本のブドウを語り尽くしたのが本書である。本書を読めば、ブドウの新しい扉が開かれる!
目次
第1部 日本のワイン用ブドウ(ブドウの歴史;ワイン用ブドウの現状と展望;ワイン用ブドウの栽培 ほか)
第2部 生食用ブドウ(生食用ブドウの歴史;栽培特性からみた品種群;ブドウの育種 ほか)
第3部 Essay ブドウ棚の下で(育種家・植原宣紘;カロリー制限;「偉大な原産種」の国 ほか)
著者等紹介
植原宣紘[ウエハラノブヒロ]
1940年甲府市生まれ。千葉大園芸学部卒。農業生産法人・株式会社植原葡萄研究所代表取締役。ブドウ育種家。「ロザリオ・ビアンコ」、「ゴルビー」、「紫苑」など多くのブドウ品種を育成。ワインにも造詣が深く、フランス・ブルゴーニュの「ラ・コンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タートヴァン」(ワイン利き酒騎士団)なども受けている。日本果樹種苗業者協議会会長、ジャパンヴィティカルチャークラブ顧問、元山梨大学工学部非常勤講師。2010年「県政功績者賞」、2014年「黄綬褒章」受章
山本博[ヤマモトヒロシ]
弁護士。1931年横浜市生まれ。早稲田大学大学院法律科修了。早くからワインに関心を持ち、世界のワイン事情に精通。日本輸入ワイン協会会長、日本ワインを愛する会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sr
才谷
田中はにわ
かーや