出版社内容情報
まったく新しい構想のもとにつくられた「ブルートレイン」は、動くホテルという形容とともに、高度成長期の象徴のようにヒットした。「あさかぜ」にはじまり、「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」と揃った九州向けブルートレインは、鉄道好きのみならず、広く憧れの列車として人気を集めた。その初代ブルートレインである20系客車にスポットを当てた一冊。20系客車が登場した佳き時代を記録し記憶に留めるとともに、その魅力を伝える。山陽線、九州線で最後の活躍をする蒸気機関車牽引時代の貴重な記録も紹介。また、寝台特急そのものが消滅する2008年に寝台特急で日本縦断したルポを20系ブルートレインに対するレクイエムとして収録した。
目次
特集1 ブルートレイン20系最初の6年(夜行特急のはじまり;20系客車の登場 ほか)
特集2 折々に出遇った20系ブルートレイン(朝の六郷川橋りょう/赤い電機に牽かれて… ほか)
特集3 蒸気機関車時代のブルートレイン(C62の牽く…;1964年夏、最後の山陽路 ほか)
余録 長崎→札幌 最後のブルートレインの旅(最後の寝台特急で日本縦断;最終日前日の「あかつき」 ほか)
著者等紹介
いのうえ・こーいち[イノウエコーイチ]
岡山県生まれ、東京育ち。幼少の頃よりのりものに大きな興味を持ち、鉄道は趣味として楽しみつつ、クルマ雑誌、書籍の制作を中心に執筆活動、撮影活動をつづける。近年は鉄道関係の著作も多く、月刊「鉄道模型趣味」誌に連載中。季刊「自動車趣味人」主宰。株)いのうえ事務所、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。