出版社内容情報
佳き時代の鉄道情景をいくつかの特集形式でまとめる。蒸気機関車の晩年、ブームのようになっていた頃の話題のひとつにD51三重連があった。伯備線、その舞台でもあった布原は、じつは三重連の喧噪とは裏腹に、日本的情景が広がる静かな谷間にあった。三重連とともにもうひとつの布原の魅力にスポットを当てる。鉄道の街、新見の大きな機関庫とそこに所属するC58型を特集する。もうひとつは、鉄橋で人家すれすれに走るという珍しい情景、そこを走る逆向C56という奇跡のようなシーンを記録。鉄道好きのみならず、地方の史実としても興味深い。第3特集として小郡機関区で遭遇したC62 1の姿と保存後の近況まで。
目次
特集1 布原信号所を往くD51/C58―谷間に汽笛が谺する
新見機関区とC58
特集2 三江北線のC56―江津駅の絶景
特集3 C62 1との遭遇―小郡機関区のこと/その後のC62 1
著者等紹介
いのうえこーいち[イノウエコーイチ]
岡山県生まれ、東京育ち。幼少の頃よりのりものに大きな興味を持ち、鉄道は趣味として楽しみつつ、クルマ雑誌、書籍の制作を中心に執筆活動、撮影活動をつづける。季刊「自動車趣味人」主宰。株)いのうえ事務所、日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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