目次
1章 大阪環状線と沿線(商都の玄関口、私鉄各線は梅田駅を名乗る 大阪;天満宮のお膝元、日本一長い商店街も存在 天満;大川の畔に駅、古くから花見の名所で有名 桜ノ宮;京阪本線と連絡、西部分の片町線はJR東西線に 京橋;大阪城の南東玄関、戦後に誕生した新しい駅 大阪城公園 ほか)
2章 御堂筋線と沿線(御堂筋線の2つの古参駅、北に中之島公園 淀屋橋、本町;大阪のお買い物タウン、南海本線の始発駅も 心斎橋、難波;南北を貫く谷町筋・堺筋、大阪の古い街並 谷町四丁目・六丁目;四天王寺をはじめ、古い寺社を訪ねる地域 谷町九丁目、四天王寺夕陽丘;東海道新幹線開業に合わせ、御堂筋線が延伸 新大阪 ほか)
著者等紹介
生田誠[イクタマコト]
1957(昭和32)年、京都市生まれ。東京大学文学部美術史学専修課程修了。全国紙記者として東京本社・大阪本社の文化部に勤務。現在は地域史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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乱読家 護る会支持!
4
大阪駅周辺の古地図に書かれていた大坂七墓の3つの墓。 天満駅近くの今は扇町公園になっている監獄署。 阪急電車の地上駅の始発駅だった天神橋筋六丁目。 中津ー天神橋間の路面電車・阪神北大阪線。 京橋駅の南側から大阪城の間にあった広大な陸軍砲兵工廠(現在は大阪ビジネスパーク)。 現在はJRの車庫になっている陸軍練兵場。 環状線と近鉄の交差ポイントになかった近鉄鶴橋駅。 財閥の住友家が住んでいた天王寺(現在は、慶沢園)。 思った以上に大きかった飛田墓地は大正の地図では消えていた。 など眺めるだけで面白い古地図。2021/07/10
チョビ
3
私にとっての大阪は、バカ建築見学と野球とお買い物をする場所であり、よそ者なのでどーしても御堂筋線から離れられない!でも、やはり難しかった…。大阪人じゃないとね。しかし、ある一箇所がものすごく整然とした人工の街があって、なかなか笑えた。大阪って城下町としても比較的新しいし、お堀がないから綺麗な街なのかなと思うが、俯瞰してみるとつぎはぎしていてなかなかおもしろいとは思いました。2021/02/21
わ!
0
大阪環状線、各駅周辺の地図を、大正10年頃、昭和4年頃、昭和27年頃、昭和58年頃の地図を比較して、街々の変遷を辿っている本である。楽しい。地図マニア(私)としては、答えられない一冊である。これが江戸時代近くまで遡れないのは、環状線が通るような周辺ですら、江戸時代には郊外で、地図にも余白程度で書かれるような場所でしかなかったからである。
kaz
0
よく考えると大阪環状線沿線はあまりなじみがなく、変遷を見てもピンと来なかった。御堂筋線はなじみがあるものの、大正時代には既に開発が進んでいるところが大半で、地図上で大きな変化は見られない。新大阪とか江坂くらいになると全然姿が異なっているが。図書館の内容紹介は『2021年に誕生60周年を迎える大阪環状線。日本一長い商店街が存在する天満、大阪の南の玄関口・天王寺など、大阪環状線や御堂筋線とその沿線の街の歩みを、古地図、写真、絵葉書により振り返る』。 2021/02/03
ともや
0
古地図を見るのは面白い2020/11/04