出版社内容情報
初の文庫収録となる『季節のお話』『ちいさなおはなし』の他、未収録作品などを集めたSF・ファンタジー短篇集。
内容説明
時間に追われる久子に老人が渡したのは、時間を操れる時計。時を止めておおいに自由を満喫する久子だったが…。影絵の街に囚われた大学生を描く表題作ほか、文庫初収録となる『季節のお話』『ちいさなおはなし』全話に加え、「センチメンタル・ジャーニイ」、“チグリスとユーフラテス”外伝「馬場さゆり」「あした」、野球SF「阪神が、勝ってしまった。」などの未収録短篇もふくめた、楽しくて、たまにドキッとさせられる作品集。
目次
1 季節のお話(雪 一月;氷 二月 ほか)
2 ちいさなおはなし(こゆび;くしゃみ ほか)
3(センチメンタル・ジャーニイ;眠い、ねむうい由紀子 ほか)
4(阪神が、勝ってしまった。;大きなくすの木の下で ほか)
著者等紹介
新井素子[アライモトコ]
東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。1977年に『あたしの中の…』で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。『チグリスとユーフラテス』で第20回日本SF大賞を、「グリーン・レクイエム」「ネプチューン」で2年連続の星雲賞日本短篇部門を受賞
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。出版社務を経てフリー編集者、ミステリ・SF評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
23
★★★★ これが新井素子、というお話の多い短編集。文体はあまり変わってないけど、それでもちょっと懐かしい感じがして面白く読めた。2022/02/12
はなん
22
ようやく読めた。やっと読了。濃い。とても中味のギッチリと詰まった短編集。日下さんの纏める力に感服しつつ、未読であったチグリスとユーフラテスの外伝や懐かしい作品、かわいい作品、ぞっとする作品、、、。たくさんの新井素子を堪能した。ここは改めて星新一せんせにも感謝かな。こんなに多彩な世界を描き出す素子さんの力を星作品を纏めるお仕事から彼女に気付かせてくれて、そして更にたくさん読み手を楽しませてくださっているのだから。2023/02/13
ふりや
11
日下三蔵さん編纂のアンソロジー。新井素子さんの作品読んでみたいんだけど、どれから読むのが良いのかな?と思っていたら発売されたので、とてもナイスなタイミング!独特な文体にSFともファンタジーとも取れる不思議な世界観。堪能致しました!巻末の詳細な解説もありがたいです。編者の日下さんがお勧めにあげていた『チグリスとユーフラテス』はぜひ読んでみようと思います。印象に残ったのは、『季節のお話』『センチメンタル・ジャーニイ』『影絵の街にて』『夕暮れ・七つの情景』『山手線のあいちゃん』『阪神が、勝ってしまった』など。2021/12/27
なお
5
素子さんの玉手箱や〜。いろんなタイプのお話があって楽しい。外伝は本編を再読してから読み直したい。2022/09/18
ゆみこ
3
国鉄…古い、いや懐かしい作品も含まれた短編集。絵本のような優しいお話もあり(あの意味での熊柄って言葉初めて)とんでもなく怖いお話も。真似できそうで絶対に辿り着けない発想力。そこが新井素子というジャンルなんだと思う。2022/12/02
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