出版社内容情報
『怪談社 THE BEST 天の章』に続く第２弾。ただし、単なる傑作選ではない。大半は、新作書き下ろしを収録。再録に関しては、前日談や後日談などを加筆。前作に比べて６４ページの大幅ボリュームアップで刊行。
内容説明
怪談社の糸柳寿昭と上間月貴は心霊番組「怪談のシーハナ聞かせてよ。」レギュラー出演をはじめ、怪談ライブ、ＹｏｕＴｕｂｅなどでも大活躍。「怪談社」十干シリーズから傑作を選び出し、新たなエピソードを加筆。さらに新作２７話も書き下ろした。心霊スポットにあった地蔵の首を蹴り落とすと子供の声が…「首塚の話」、井戸の水を抜いてみると大量の位牌が見つかった！「床下の井戸」。住宅街の電柱の陰からヘイトスピーチを叫んでいる老婆。半裸の男性や手首が傷だらけの女性などが集まってくるという…「真夜中の少女」。洪水のように溢れ出す恐怖を余すところなく増ページして全５８話掲載したベスト版第２弾。怪談サブスクで怪談ジャンキーが出来上がり！
著者等紹介
伊計翼［イケイタスク］
怪談イベント団体「怪談社」の書記として怪談師が取材する怪談を記録している。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
64
実話怪談集ベストセレクション。ベストセレクションと言うものの単なる再録ではなく、再編や書下ろしが結構あるのはありがたい。特に怪異以上に主人公の言動が笑えすぎる「リッチ」シリーズ、まとめられると破壊力が増すなあ。内容は実話怪談で安定した地歩を占める著者らしく安心して読めるものが大部分。しかし前述の「リッチ」シリーズ等笑いの中に不穏を含むものや、特に「怪しい電話」等の日常の皮膜一枚下に何やらわからぬものが進行しているような話は実に上手いと思う。玉石混交が目立つ世界だから、力量のある人には今後も頑張って欲しい。2021/11/13
眠る山猫屋
51
ゆっくりエンジンが懸かるように怖くなる。後半の悪寒たるや！近寄ってはいけない気まぐれな神さん。中盤のリッチ伝説シリーズも最後の一文、座敷牢信仰というワード。善意から始まる悪夢『闇に浮かぶ眼』の“間違って”連れ帰った母娘のようなもの。結末が悲惨なエピソードも多く、ゾワゾワしちゃったよ。2023/01/12
かおりんご
34
ホラー。ベストといいながら、新作も盛りだくさんなので、めちゃくちゃお得。何度読んでも「リッチ」の話は面白い。もし、子供たちに語るなら、、、という視点で読むと、使われている言葉が難しかったり、まだ教えたくない大人の裏側があったりして、どう変換すると良いのか考えてしまった。怪談は、大人だから楽しめるのかもしれません。2021/11/03
キナコ
17
全58話の短編ホラー。ベストと書かれているだけあり、どれも面白かった。笑えるものから、短い文章にも関わらず最後の一言が怖いもの、ほっこりするものもあり読みごたえあり。 再録したものもあって、また違った印象を受けた作品もありました。満足した一冊。2021/12/26
シェリー
7
安定して面白い。書き下ろし全部面白かった。2021/11/01
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