侯孝賢と私の台湾ニューシネマ

個数:
電子版価格
¥2,750
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

侯孝賢と私の台湾ニューシネマ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月02日 06時18分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784801926103
  • NDC分類 924.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

“1982年。
台北のカフェ、明星珈琲館で
私はこの人と出会った――。”

『恋恋風塵』『悲情城市』など、
不朽の名作の数々を侯孝賢とともに創り上げてきた
女流作家、朱天文が描く
「台湾映画がもっとも輝いていた、あの日々」

台湾ニューシネマのミューズによる、珠玉のエッセイ集。
侯孝賢と歩んだ台湾ニューシネマ時代/写真が語るあの時 この想い/侯孝賢を語る・侯孝賢と語る
解説 宇田川幸洋

カバー写真・撮影 エドワード・ヤン

十一月二十七日の早朝、私は侯さんと基隆〈ルビ:キールン〉路と辛亥〈シンハイ〉路の交差する十字路で待ち合わせ、脚本を手渡した。侯さんはレンガが残る道の路肩でバイクを停め、脚本を受け取って、そのまま役者の衣装合わせの写真撮影に向かった。急に寒くなったあの日、侯さんは長袖のシャツの上にカーキ色のアーミーベストを着ていた。ラッシュアワーの車の流れは絶え間ない。彼は横断歩道を渡ってバイクのところに戻っていく。アーミーベストが風をはらみ、帆のようにパンパンにふくらんだ姿が車の流れを縫っていく ――本文より

■侯孝賢(ホウ・シャオシェン)とは
世界にその名を知られる台湾映画界の巨匠。1980年『ステキな彼女』で監督デビュー。『童年往事』『恋恋風塵』などの傑作を放ち、エドワード・ヤンらと共に1980年代台湾映画界の新潮流である台湾ニューシネマ(新電影)を担った代表的な監督の一人とされる。89年『悲情城市』でヴェネツィア映画祭グランプリを受賞、世界中から注目を集める。その後も『戯夢人生』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『百年恋歌』など高評価の作品をコンスタントに発表。現時点での最新作『黒衣の刺客』(2015)でカンヌ映画祭監督賞受賞。 2020年 、中華圏で最も権威ある映画賞である金馬奨で生涯功労賞を受賞している。

内容説明

“1982年。台北のカフェ、明星珈琲館で私はこの人と出会った―。”『恋恋風塵』『非情城市』など、不朽の名作の数々を侯孝賢とともに創り上げてきた女流作家、朱天文が描く「台湾映画がもっとも輝いていた、あの日々」。台湾ニューシネマの美しき才女による珠玉のエッセイ集。

目次

第1章 侯孝賢と歩んだ台湾ニューシネマ時代(映画界へ―侯孝賢監督と運命の出会い;私たちの安安―『冬冬の夏休み』;初めての侯孝賢論 ほか)
第2章 写真が語るあの時この想い(サンプラスとチーター;『憂鬱な楽園』とコッポラの『雨のなかの女』;『好男好女』の“好男”―医師 蕭道應 ほか)
第3章 侯孝賢を語る・侯孝賢と語る(侯孝賢の映画と女性像―フランスの『カイエ・デュ・シネマ』誌によるインタビュー;『フラワーズ・オブ・シャンハイ』の撮影―「張愛玲と現代中国語文学」国際学術シンポジウムでの講演;この好天気、誰が名づける―朱天文・侯孝賢対談)

著者等紹介

朱天文[チューティエンウェン]
台湾の作家、脚本家。1956年、高雄鳳山生まれ。『風櫃の少年』から『黒衣の刺客』まで、侯孝賢作品のほぼ全作の脚本を担当。小説では、短篇『小畢的故事(小畢“シャオビー”の物語)』が台湾ニューシネマ誕生のきっかけとなった

樋口裕子[ヒグチユウコ]
翻訳家、エッセイスト、早稲田大学非常勤講師。字幕翻訳者・映画関係の通訳者としても活躍

小坂史子[オサカフミコ]
映画制作会社「四面楚歌」の代表。侯孝賢やエドワード・ヤン作品の字幕翻訳を多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

16
本書は、'80〜'90年代にかけて台湾ニューシネマを担った監督のひとり、ホウ・シャオシェンの作品のほとんどの脚本を担当した女性作家チュー・ティエンウェンによるエッセイ集。いわゆる回想録ではなく、当時に彼女が文芸誌などに綴った文章を集め構成したものなので、その時代の息吹が直に伝わって来て、読んでいて胸が熱くなる。もちろん、チュー氏の本業は小説家なので、筆致はあくまで冷静沈着で決して感情的ではないが、台湾映画界に何か新しい波が起きている、その真っ只中で仕事をしている高揚感がひしひしと伝わってくる。2024/09/13

鷹ぼん

4
ちょうどシネ・ヌーヴォで侯孝賢大特集が上映されている。上映作品の多くに朱天文が携わっている。鑑賞の予習復習、参考資料としても役立つ一冊だったが、それ以上に台湾ニューシネマが輝いていた時代の風を存分に感じることができる。これまで気づかなかったことなどが、これを読むことで見えてきたりもして、視点を変えて作品を観ることもできた。ページが進むつに連れて、朱天文が台湾ニューシネマのキーパーソンの一人であったことも再認識できた。抑え気味の訳文により、朱天文の声を聞いたことがないのに、彼女が語っているかのように読める。2021/07/17

Mitsuhito Shiraha

1
候孝賢が時代によって進化し地位を確立して行った作家だったのに対し盟友・楊德昌(エドワード・ヤン)は突出した才能だった事が分かる。 青春期と戒厳令時代の台湾を描く事を経た「その後の候」についてインタビューで分析されているが、正直その作品群は芳しいとは思えない。やはり優れた映画と時代の高揚は密接である。「戀戀風塵」はエバーグリーン、青春映画で恋愛映画の最高峰だ。2025/02/12

ロックスターKJ

1
評価:★★★☆☆ 3点 侯孝賢の特集上映で何本か観たのにあわせて読んでみた。侯孝賢の映画の撮り方も興味深いし、日本との関係も面白い。2021/05/29

をとめ

0
電子2021/04/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17345022
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品