竹書房文庫<br> 頭の中の昏い唄

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頭の中の昏い唄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784801924543
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

狂気のパルクール
悪夢から悪夢へと跳躍する、直木賞作家の奇妙な味の短篇集

どうにもならない。どうにもならない。ドウニモナラナイ……。

男の未来は暗い。仕事仕事の毎日は彼を狂わせる。
単調な日々に倦んだ男が、ある夜団地の屋上で、耳ざわりな童謡を歌っている少女と出逢い、人生が変わる表題作「頭の中の昏い唄」。
香港に赴任した男が食と色の欲に溺れていく、胃袋と脳味噌を刺激する美食譚「香肉(シャンロウ)」。
老人たちによってこき使われ搾取される若い世代が、ある日肩に現れた緑色の小人によって一致団結してゆく「世代革命」。
スランプにおちいった作家に“やつ”がささやき、人格を乗っ取ろうとする「誰……?」など、必ずやあなたに悪夢をお贈りする、クールで鋭利な奇妙の味の短篇集。


星新一、筒井康隆、大沢在昌の各氏は、書き手としてだけでなく、読み手としても一流だと思うが、そうした作家たちがそろって手放しに称賛する生島治郎の異色短篇は、質・量ともにハードボイルド作家の余技というレベルを超えている。
翻訳ミステリ雑誌の編集長という立場で、海外の最良の作品を数多く紹介してきたために、目標とする水準も自然と高くなっていったのだろう。生島治郎の異色作家としての顔を知らなかった読者の方にも、この一冊は必ずや満足していただけるものと確信している。名手の手になるスマートな奇譚の数々を、どうぞじっくりとお楽しみください。
――日下三蔵「編者解説」より

内容説明

どうにもならない。どうにもならない。ドウニモナラナイ…。男の未来は暗い。仕事仕事の毎日は彼を狂わせる。単調な日々に倦んだ男が、ある夜団地の屋上で、耳ざわりな童謡を歌っている少女と出逢い、人生が変わる表題作「頭の中の昏い唄」。香港に赴任した男が食と色の欲に溺れていく、脳味噌と胃袋を刺激する美食譚「香肉」。老人たちによってこき使われ搾取される若い世代が、ある日肩に現れた緑色の小人によって一致団結してゆく「世代革命」。スランプにおちいった作家に“やつ”がささやき、人格を乗っ取ろうとする「誰…?」など、必ずやあなたに悪夢をお贈りする、クールで鋭利な奇妙の味の短篇集。星新一による解説を再録。

目次

1(香肉;過去の女;蜥蜴;遺伝;夜歩く者;念力;頭の中の昏い唄;ダブル・ショック;殺しあい;ヤブイリ;世代革命;夢幻器;誰…?;名人;前世;大脱走;いやな奴;顔;ゆたかな眠りを;暗い海暗い声)
2(ああ、神様!;恋の痛み;哀しい道化;しつこい男;MAMMY‐O)
東京二〇六五

著者等紹介

生島治郎[イクシマジロウ]
1933年、上海生まれ。早稲田大学英文科を卒業後、早川書房に入社。「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」編集長を勤めたのち、退社。その後、『傷痕の街』でデビュー。1967年、『追いつめる』で第57回直木賞受賞。ハードボイルド小説や『黄土の奔流』のような冒険小説が有名だが、いわゆる“奇妙な味”の短篇にも傑作が多い。2003年死去

日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年、神奈川県生まれ。出版社勤務を経てフリー編集者、ミステリ・SF評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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geshi

36
ハードボイルド作家というイメージしかなくてフックにかからなかったけど、奇妙な味やSFのバリエーション豊かな作品揃いで素直に驚いた。『香肉』中国の秘密パーティーの雑多でアングラな空気感に取り込まれる魔。『頭の中の昏い唄』校正の仕事へのノイローゼがやけにリアル。屍体に執着することで人生が開けちゃう冷静から狂気へのジャンプ。『夢幻器』夢が自由にみられる機会による社会変化のSFらしい描写があるからオチが綺麗に決まる。『東京二〇六五』本道のSFハードボイルド。短い中にちょっとしたトリックを入れてて読みやすい。2021/03/09

くさてる

19
短編集。60~70年代の作品が主ということで時代を感じさせるものもあるけれど、「頭の中の昏い唄」は以前「異形の白昼」で読んでからずっと忘れられない話で、この一作は時代を超えていまでも異様な存在感を放つものだと思う。このテーマは、かたちを変え表現手法を変え、いまだに悪夢のように人々の目の前に立ち上がっているものではないか。2021/03/05

re;

18
匂い立つ文章に、たまに出会う。グルメや花に纏わるよい香りではなく、それは大抵不穏な血生臭さであるのだが、不思議と不快な感情は湧かず、文字が五感をさかなでるその妙な感覚にそわそわと身を任せる快感。不思議な世界に迷い込む。そこは過去とも未来とも違う世界。次元の裂け目から覗き見る、あなたとは違うあなたの物語。生島治郎という作家を、今この瞬間知れたことに喜びを感じると共に、彼はもうこの世に居ないという現実に打ちひしがれる。好きな作家の新作を読める事は、本当に幸せなことなんだなぁ。2021/06/11

のぼる

12
題名に惹かれて、生島作品初読み。 オチが予想しやすい結構作品もあったが、まずまず面白かった。もっと昏くてもよかったが。 ハードボイルドが有名な作家さんだそうで、一度読んでみようかと思った。2024/07/21

miicha

12
「あなたに悪夢を」を読んだことがあるみたい。「香肉」めっちゃリアルに記憶に残ってる!!素晴らしい短編だと思います。星先生の解説にいちいち頷いてしまう。前に読んだときは講談社版ではなかったような気がしますが(解説の記憶がない)「黄土の奔流」も是非読みたいです。2021/04/20

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