出版社内容情報
首のない異形の人びとが巣食う最凶心霊物件 (「首なし御殿」収録)
拝み屋が綴る大人気シリーズ第2弾!
拝み屋を生業にする郷内心瞳が書き下ろした、大人気シリーズ拝み屋備忘録の第2弾! 日夜現れる異形の医者に身体をボロボロにされていく恐怖と絶望を綴った三部作「診察」「往診」「再来」、迷い込んだ神社で遭遇した、記憶に留めたくないほど恐ろしいおんな「忘れ去りたい」、依頼を受けて著者が訪れた怪しい気配が蠢く戦慄の館。そこに隠された因果とは…「首なし御殿」など、著者自らの体験を含めた数多の怪奇譚を収録!
内容説明
拝み屋を生業にする郷内心瞳が書き下ろした、大人気シリーズ拝み屋備忘録の第2弾!著者自らの体験を含めた数多の怪奇譚を収録!
著者等紹介
郷内心瞳[ゴウナイシンドウ]
宮城県出身。郷里の先達に師事し、2002年に拝み屋を開業。憑き物落としや魔祓いを主軸に、各種加持祈祷、悩み相談などを手掛けている。2014年『拝み屋郷内 怪談始末』で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
143
昨年読んだ作品が今一つで、もう読むのを止めようかと思っていた「拝み屋」シリーズ。書店で新作を見つけて迷いながらも購入しました。「拝み屋」である必然性はない怪談ですが怖かったですね。特にメインである「首なし御殿」が怖い。私は個人的に古い大きな家が余り得意ではないのです。その家で起きた栄華や、没落、愛憎等の感情が残っていそうで。この御殿でも恐らく人々の様々な感情が残っていたのでしょうね。後は、将来に企てていた悪意が御殿を歪めていたのかなと。やはり、人の想いや感情は方向を誤ると怖い。夏の夜が少し涼しく感じた。2019/08/04
HANA
73
連作短編となっている表題作はゴーストハント物、幽霊屋敷ものとしては好き。過去に因縁がある屋敷、封印された部屋、奇妙な関係者と読者サービスとしては満点の部類。主人公がデウスエクスマキナっぽい役割を担っているのが珍しいが、たまにはこういう怪談もいいかな。こういう大上段から振り下ろすような大時代的な怪談噺もいいものであるなと再確認。残りは普通の実話怪談でした。「パンでよろしくて?」や「やるんやったら、朝やろね」みたいなリドル・ストーリー入っている作品が気に入る。久しぶりに鉄板の幽霊屋敷物を読んで満足できました。2019/09/07
眠る山猫屋
58
前半の方が怖いかな?序文に記された「本当に怪異は終わったんですか?」的な言葉がゾワッと怖いわー。終わったと決めつけるのは危険・・・だって相手は理屈じゃないから。病院シリーズの怖さ、たまりません。往診までしてくれちゃうなんて・・・。表題作はなんだかのびのびと書かれているような印象を持った、小説家として。でも、鎌倉の奥まった辺りには、寂れた御殿のような家屋は結構あった。そして相変わらず周囲の人材に恵まれてない郷内さん。2019/07/07
ザ ネ
42
新年1冊目は郷内さんから始まりました〜。正月に色々とゴタついてて、やっと本を読む気力が戻って来ました(^◇^;)やっぱ郷内さんの文章好きだなぁ。内容は拝み屋の短編。なので寝る前のお供にちょうど良いです(笑)最後の方は「首なし御殿」のお話ですけど、郷内さんの人間臭さが出てて好き。それにいつもの怪異とはまた違った感じで面白かった。あと注目すべきは芋沢くん!良いキャラしてます(笑)2020/01/22
たか
40
郷内さん初読み。きためっちゃ面白い。あっこんな展開ねっておもったのと違う展開になる話も多くて新鮮。首なし御殿はとくにリアリティがあって面白かった。っていうかこれは全部実話なん??2020/05/02