内容説明
「きみをぼくのものにするよ、ヴィクトリア。―最後にきみはぼくのものになる」月明かりのなかで、ストンヴェイル伯爵ルーカスはそう宣言した。莫大な財産を抱える令嬢ヴィクトリアは、求婚してくる男性はすべてお金目当てと信じていたが、とある舞踏会でルーカスと出逢い、危機を救ってもらったことから今までと違う感覚を覚える。だが、彼こそまさに“持参金持ちの娘”と結婚しなくてはならない男性だった…。ルーカスは伯父から爵位を継いだが、放蕩を尽くした前伯爵のせいでヨークシャーの地所は荒れ果て、村人たちは困窮に苦しんでいた。地所や人々を守るためには莫大な金が必要だ。ヴィクトリアはまさに条件にぴったりだったが、財産とは関係なく、先祖代々伝わる琥珀色のペンダントと同じ瞳も持つ凛とした令嬢に、ルーカスは心奪われてしまう。ふたりは惹かれあいながらも、互いに意地を張り合ってしまって…。アマンダ・クイックの幻の名著、ついに刊行!!
著者等紹介
クイック,アマンダ[クイック,アマンダ] [Quick,Amanda]
カリフォルニア大学で図書館学の修士号を取得し、企業や自治体の図書館司書を勤めたのち、1970年代後半に作家に転身
旦紀子[ダンノリコ]
東京生まれ。成城大学文芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
34
母と継父の死により莫大な遺産を継いだヴィクトリアはお金目当ての結婚や夫の束縛を嫌い、未婚を貫いていた。爵位と、枯渇した領地を継いだ元軍人の伯爵ルーカスは領地と領民のため財産持ちの令嬢を探している。ヴィキーのご機嫌取りのため、請われるままに賭博場や売春宿に連れ出すルーカスだが、何者かの策略により結婚を余儀なくされた。ヴィッキーの無茶振りにイラっとくる前半。軍人ならではの戦略で収めるルーカスが子気味好い。襲われるヴィッキーの夢、不気味な遺品、命を狙われたりのサスペンスあり。2人で領地を再建させる所は良かった。2018/10/28
みるて
4
図書館の本 読了2020/02/11
矢田ふみえ
2
丁々はっしのやり取りが、面白かった。2019/11/06