内容説明
2003年『うごめく街の怖い話』以来11冊の巻を重ねてきた「東京伝説」シリーズ。心霊ではなく人間の闇が引き起こす恐怖実話の金字塔は、現在において、世を騒然とさせる数々の凶悪事件の予言書とまで言われている。そんな総数400を超える話より、著者が選んだ最凶な話を自身の解説とともに編纂。「都会の遭難」や「素振り」など“伝説”きっての名作がそろう究極の一冊だ!
目次
素振り
東京プリティ・ウーマン
山
公衆電話BOX
テレビ
都会の遭難
ナリスマ師
リモコン
コンビニ
内職〔ほか〕
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。『SINKER沈むもの』で小説家デビュー。短編「独白するユニバーサル横メルカルト」で日本推理作家協会賞短編賞、『DINER』で日本冒険小説協会大賞、大藪晴彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
57
実話怪談集、著者による自選集。正直最近の実話怪談で人間中心のものが廃れた理由として、本シリーズの完成度が高すぎたせいではないかと考えたりもしている。で著者自身が選んだ作品はといえば…どちらかといえば都市伝説な作品が中心で、あの目を覆うような痛々しい描写の話は少ないような。東京伝説といえば凄惨というイメージだったのだけど、そういう作品ばかりが印象に残ってたのかな。でも有名すぎるラーメンの話を読むと、そういう噂みたいなのが本領と理解できたし。あと著者自身による作品解説も付いていて、ちょっと得した気分でした。2018/10/26
Koichiro Minematsu
29
狂気の終末にして始まりか?2023/03/11
hannahhannah
13
東京伝説から著者が選んだものを収録。未発表の作品はなし。全作品に平山夢明の解説付き。児童虐待の話が多く収録されていた。「じゅあん」や「乗り過ごして」も入れてほしかった。解説から平山さんの人柄が伝わってきた。「悪の教典」のコミカライズをした烏山英司が作画を担当する漫画版の「東京伝説」も楽しみだなぁ。2018/10/03
きたさん
10
霊とか祟りとか絡みのものなのかと思っていたら、どちらかというとグロ的な「怖い話」。「闇金ウシジマくん」と同じベクトルのような気がしました。蟲モノが多いのが結構辛かった。2018/10/31
ばななな
7
過激な描写が出てくる耐えられなくて飛ばし読みをしていた。なんだろう、年なのかななんて思ったりもしながら、そう思いながらも楽しく?最後まで読了。2020/08/06