内容説明
「狩る側が、狩られる快感に囚われるなんて…」新宿の寂れた街に住む七瀬麻人は、小さな花屋を営む裏で、人殺しを請け負っていた。組織に属さず、勝手に仕事を繰り返す麻人のもとに、ある夜、プロの殺し屋である九龍が現れる。「死ぬのが怖くないお前には、雌犬扱いのほうが応えるだろう?」錦城組のシマを荒らしたとして、脅され、九龍にさんざん辱められる麻人だったが、その神秘的な声と美貌と、暗闇の中での淫靡な拘束に、なぜか強く惹かれてしまう。九龍にもう一度会うためには―。麻人は再び殺しの依頼を受けるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
27
再読。BLもある程度度胸がつかないと「これ読んだよ」とは書きにくい。木原さんや英田さん榎田尤利さんなど大御所はなかなか kindle unlimitedでは読ませて頂けない。この方の薔薇の宿命シリーズ、花とナイフより読み応えがありました。もう一度再読して登録したいと思います。こちらは殺し屋さんでいながら花屋さんの設定に惹かれてよんだのですが・・殺し屋さんと言うよりこのような男、巷で「殺したかった」殺人するような男であって、殺し屋などと立派?なモノではありませんでした2018/10/24
波多野
20
旧版未読。好きな作家さんだけに心苦しいが、うまくハマれなかった。殺し屋×殺し屋ということでハードな展開が予想されたが、今回の新装版では暴力描写を減らしラブ成分多めにしたそう。だからか2人とも牙を抜かれた殺し屋になり、結局仲良くデートして嫉妬と独占欲で終わった印象。受の「綺麗に死にたい」という達観したような歪んだような願望はどこにいったのか。弟の事など気になるシーンもあったので攻の家に匿われてからもう一展開欲しかった。旧版を読みたいかも。2017/02/02
nono
19
BL。『殺業の絆』の新装版で旧版既読。殺し屋同士。旧版も今一つ入り込めなかった事を思い出しました^^殺しをしている割りには覚悟が足りず、顔だけなの^^と切れる受がどうにも。犬飼先生は最近の話の方が好きだなぁ、とさくさく軽めに読了。2017/10/29
きょん
19
花丸ブラック版未読でした。二人とも出会う前と後でそれぞれ性格変わりすぎな気がするけど、運命の出会いということなんだろうか?人間として善悪の基準が破綻している受ですが、包丁振り回してなりふり構わず攻めを求める姿が潔く思えるのが不思議。でも二人とも好感も共感も持てないタイプでした。2017/02/14
マシュ
12
KindleUnlimitedにて。ちょっと頼まれたからいっかなーぐらいの気持ちでやってる殺し屋は、表の顔は花屋さん。とある依頼を受けた後、今度は自分の命が狙われる。もともと感情がなく「こういう言動しておけばめんどくさくない」という打算で過ごし執着もなく生きてきたのに、自分の命を狙う男を見た途端執着が生まれ、なんとまぁカワイイ雌になっちゃうお話でした。サラリと読了。2019/08/27