内容説明
大人気怪談サイト主宰者が、瑕疵物件をはじめ、心霊現象の現場から禁断のレポート第2弾!
目次
第1章 障る家
第2章 怪談中毒者との対話
第3章 メメントモリ
第4章 視える人々
第5章 霊は語り、去る
第6章 常世との邂逅
第7章 小論・死の影を写す者
第8章 呪霊物件
著者等紹介
住倉カオス[スミクラカオス]
出版社のカメラマンとして多くの心霊取材に携わる。投稿型怪談ウェブサイト「百万人の恐い話」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
173
住倉カオスさんの2冊目で心霊に真摯に向き合う姿勢に貫かれた文章にはマジで絵空事ではないかの様な迫真のリアルな感覚が漂い畏怖の念を覚えますね。後半ではアメリカの実在の殺人犯のえげつない実話が紹介され、幽霊と人間のどちらが怖いのか判断に迷いますね。という事で今回は比較的まだマシな方の葬儀社にまつわる奇譚を紹介しますね。『四十九日』葬儀社に勤めるK子夫人が同僚と二人で、病院で亡くなった方を自宅まで搬送する事になり、搬送車には享年61歳の男性の遺体と葬儀社の人間二人が乗って先行し、遺族達は後の車で追いかけていた。2021/01/21
HANA
74
実話怪談集、と言っていいのかどうか。著者は本書の中で大上段から霊というものに取り組んでいる。そのためか昨今主流の奇妙な出来事、座り心地の悪い話に比べて古臭い印象は拭えないが、これはこれで奇妙な読み心地があるな。話一つ一つに対して著者の考察があるのも特徴で、読んでいると江戸時代の考証随筆や近代の心霊学や疑似科学を思わせる部分が多い。人を選ぶだろうけど、自分はこのスタイル好き。川奈まり子や伊計翼に通じるものがあるな。ミネソタのプールの話やムサカリ絵馬、寿産院事件等、事実を巧みに混ぜ合わせているのも上手いかな。2022/09/15
田中
23
著者が様々な人たちの霊体験を取材しその現象を掘り下げ考察する。実話集とはひと味違い面白かった。「海行かば」は、トラック諸島でダイビング中に、沈没した駆逐艦から軍歌を耳にした女性の生々しい体験だ。水中で合唱が聴こえるのだ。いまだに軍人の悲しみが沈没船に渦巻いているのだろう。「幼き鬼哭」は、著者自身の不思議な体験だ。白昼にものすごい泣き声が響き渡る。調べていくと戦後のどさくさに起きたおぞましい乳児殺人事件に突き当たる。その土地には子供達の鎮まらない霊魂がとどまっているのだろう。【日本の夏は、やっぱり怪談】 2025/09/06
鬼灯の金魚草
18
何故か読むのに時間かかった。ホテルの貯水槽で亡くなった女性はテレビで見たことがあり怖くて切ない。2017/01/27
澤水月
18
写真が本職だけに遺体とともに記念写真を撮る「ポストモーテムフォトグラフィー」の小論は興味深い。たが実話怪談ではない、他の章も例の存在について尋ね回る形式で出身の実話雑誌ぽさ。普通の実話怪談だけたくさん読みたい向きには…。前著で甚だしい人権侵害をしていたので、クレーム?にビビる様子に鼻白んだ 実本確かめを勧める2016/10/05
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