内容説明
「昔むかし、あるところに…」親しみ深い口上ではじまる伝話には、封印されたもうひとつの顔があった。その原初の姿は、禍々しい人間の本性―色欲、嫉妬、猜疑、強欲、殺意といった心の闇で満たされていたのだ。人生の教訓や因果応報を伝える一方、狂気に満ちた人間の姿をあるがままに目を疑うような表現で描写していたのだ。だが、時代を経て語られていくうちに残虐性や好色性が封印されてしまい、なじみやすい姿に変えられたのだ。子どものころに語り聞かされた伝話は本当はどんな物語だったのだろうか?本書では、むかし話や民話を検証し、秘めらめた“原典”を明らかにする。
目次
一寸法師
ウサギとカメ
金太郎
舌切り雀
天女の羽衣
猿蟹合戦
こぶとり爺さん
ぶんぶく茶釜
聞き耳頭巾
ネズミの嫁入り
力太郎
うぐいす長者
天狗の隠れ蓑
大工と鬼六
まんじゅうこわい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAKUMI。
2
むかし話にはいろいろと秘められた意味があったみたいですね。 解説を読み、なるほどと思いました。2017/08/23
ポラリス
1
「本当は恐い!」少しも恐くない、艶っぽい話に変わっています。いや、変えていますね。昔話は、艶っぽさ、もっと直接的な性の表現も原点にはあっただろうな、と思って読み始めましたが、この本は、単に作者の嗜好だけで曲解されてるように思います。性描写が嫌いな訳ではないですが、この本の出来ばえは…。昔流行ったた“本当は恐い…”をタイトルだけ真似た(盗んだ?)だけ。『新釈』『艶話』としてくれた方がよかったです。同じシリーズの本を、“読みたい本”から削除するかな。2016/12/27
micky
1
???駄作?2016/10/03
河内のオッサン
0
勉強になりました。 話のネタには面白いと思います。2017/02/08
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