出版社内容情報
近年甲子園では高偏差値を誇る進学校の活躍が目覚ましい。そんな彼らの練習方法、指導者の高校野球理論、選手たちの意識を徹底解明。
内容説明
強豪私学に立ち向かう、進学校の野球とは!?野球特待生ゼロ。限られたわずかな練習時間と、グラウンドの制約…。それでも創意と工夫で結果を残す、名門進学校6校の練習・指導法が明らかに!!
目次
第0限 はじめに
第1限 愛媛県立松山東高等学校―文経武緯 がんばっていきましょい
第2限 熊本県立済々黌高等学校―正倫理明大義 重廉恥振元氣 磨知識進文明
第3限 滋賀県立彦根東高等学校―求めよ普く、究めよ深く 赤鬼魂
第4限 愛知県立時習館高等学校―みずから考え自ら成す 学則不固
第5限 青森県立青森高等学校―自律自啓 誠実勤勉 和協責任
第6限 佐賀県立佐賀西高等学校―質実剛健 鍛身養志
第7限 おわりに
著者等紹介
松永多佳倫[マツナガタカリン]
1968年生。岐阜県大垣市出身。琉球大学卒。出版社を経て2009年8月よりフリーランスとなり沖縄移住。ノンフィクションライターとして沖縄の民族、言語を研究中。他にも高校野球、サッカーといったスポーツ雑誌に記事を寄稿し、地元のラジオ等でも活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
40
甲子園に近い位置で野球に打ち込み、なおかつ東大京大を目指す球児達を取材したルポ。収録されているのは、2015選抜に21世紀枠で出場し1勝した松山東(愛媛)、2012夏「ドカベンルール」で話題をさらった済済黌(熊本)、2015春の近畿大会で大阪桐蔭を破る金星を挙げた彦根東(滋賀)、この7年間で8人が東大野球部に入っている時習館(愛知)、2014夏の県予選決勝で八戸学院光星に惜敗した青森高校、佐賀藩の藩校弘道館の流れを汲み、全国優勝した佐賀北の「本家」佐賀西の6校。誠実に野球に取り組む姿に好感が持てます。2016/04/23
コダマ
14
21世紀枠。それは恵まれない環境で野球をやっていても都道府県大会でベスト16or8以上の成績を治めることで春の選抜高校野球大会に選出される出場枠。そこで注目集める文武両道の進学校はどんな練習をしているのか?と疑問をもった著者がインタビューアーとなって、監督、先生、生徒たちの指導法、練習法、気持ちを聞いて回る。全6校
ヨータン
11
日曜日に1週間分の予習を終わらせて、平日は勉強しないようにするとか、平日に練習終わってから必ず塾で自習してから帰るとか、皆工夫して頑張っている。この本にも書いてありましたが、サラリーマンと違って息抜きする場がないのは辛いなと思いました。2018/11/10
たか
9
済々黌、松山東、時習館などが取り上げられています。2016/05/29
文章で飯を食う
9
何物も言い訳にせずに、がんばろうとしている姿に好感が持てる。東大を揶揄するような風潮があるが、指導者がバカでも良いのか?無理気味でも文武両道を目指すのは、良いな。文章も構成も良し。いろいろな学校や状況が有り、実用書としても、野球以外のことでも参考になる。2015/10/22