出版社内容情報
あの誰もが知っている昔話は、こんなにも残虐だった!
内容説明
人間の本性を明らかにする残虐で、淫らな裏物語。全16篇を収録。
目次
鶴の恩返し
わらしべ長者
瓜子姫
鴨とり権兵衛
姥皮
知恵有殿
因幡の白ウサギ
猿聟入
河童の妙薬
浦島太郎
継子の椎拾い
酒呑童子
かちかち山
寝太郎
うば捨て山
雪女
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどりのいうら。
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描写を柔らかい表現に置き換えたりしてまで子供たちに語り伝えられたのは教訓のためでは無いと思う。娯楽の少ない地方の寒村ではこうした語りが、ほとんど唯一の日常における娯楽だった。語る側は相手を楽しませるべく工夫に工夫を重ねていったのだろう。地方で差があるのはそれらの地方のナンバーワン語り部が独自の面白味を加えたから。教訓というのは勝手な解釈だとおもう。2017/08/22
廃
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16編の民話について、子供向けにデフォルメされることも多いそのオリジナルはかくのごとく残酷また性的であった、その背景にこういう社会があった、というまとめ集である。歴史を庶民の生活実態から観るといえばそうでありそれなりに面白いが気楽に読むと良い。本格的には民俗学の対象なのだろう。現代の道徳観では語れない世界がそこにはあった。2015/08/30
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- 和書
- 雷雨(第四幕)