出版社内容情報
久田樹生の「超」怖い話ベストセレクション版。
内容説明
久田樹生、最凶傑作選!リアルとガチの名のもとに、真に震える恐怖だけを抽出した戦慄の一冊!
著者等紹介
久田樹生[ヒサダタツキ]
1972年九州生まれ。超‐1/2006年大会に1位入賞し、冬の「超」怖い話執筆メンバーに参入する。2007年『「超」怖い話怪歴』(竹書房文庫刊)で単著デビュー、以後長編実話を含む数多くの戦慄作品を送り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
40
実話怪談集。主に連作が再収録されている為、読み応えがある。というか本書の大部分は連作短編。何というかそこは怪異より不条理を感じさせる話が多い。連作の大部分は一人の人間の一生や半生を追った体になっており、怪談がその人の人生に絡んでくるために余計にそう感じるのかも。それを大量に集められていると、怪談の怖さより生きていく上での鬱陶しさや重苦しさが際立ち、怪談の嫌さではなく読んでいて鬱になる嫌さを感じる。独特の湿り気のあるような文体がそれに輪をかけている。ああ、嫌だ。それなのに読むのを止められない。2015/04/24
大
2
既読の話がほとんどだったけど、改めて怖い話が多いな、と思いました。収録されている話の中では、機縁、黒禍が特に厭です。2015/02/04