内容説明
ひと言で言えば、おぞましい。厭すぎる全35話収録!
目次
黒神輿
まだ見つからない
ロシアン地蔵
贄の雛
紙般若
フレッシュな所長
遅刻の理由
肩を叩く
効果抜群
仏の退職〔ほか〕
著者等紹介
つくね乱蔵[ツクネランゾウ]
福井県出身。A型。第2回プチぶんPetio賞受賞。実話怪談大会「超‐1/2007年度大会」で才能を見いだされ、2008年『恐怖箱 蛇苺』で共著デビュー。2012年、単著『恐怖箱 厭怪』を発表し、好評を博す。一時はミュージシャンを目指し数多くのバイトを経験するも、今は普通のサラリーマン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
148
本書の題名は話を読んだ奥さんから「アンタ、鬼やな」と言われた事に由来するのだそうですが誠に著者は一切の妥協を許さない冷徹非情なハード系実話怪談噺の鬼だと思いますよね。「女人結界」の駄洒落ですが誠に恐ろしくて血も凍る一編。『四人結界』美穂さんは十五歳になって間もなく四人いた家族が全員死んでしまい一人きりになった。75歳の祖母は2月3日に裏口のドアノブに帯締めを掛けて首を吊って自殺した。二人目は兄で引きこもった末に同じく2月3日の朝にベランダで首を吊って死んだ。父は2月3日を遣り過ごそうと母を連れ旅行に出る。2020/12/10
ネムコ
28
とっても後味の悪いお話ばかり選りすぐり。そして人がたくさん死ぬ。文章の磨き方は職人技ですね。2018/01/18
ラルル
28
つくね乱蔵さん、超1の頃から好きだったんですが単著が少ないですよね、もっと読みたいです。「そりゃないぜ」と思わせるような厭なお話が集まっておりました。あとがきも厭ですね~♪ そしてくだんの話が読めるとは思わなかったです、なんか得した気分。2015/02/17
NAO
25
この本怖いんだけど・・・でも面白い。なんて言っていいのだろうか???まだ見つからない、妹からの手紙ほかも怖かった。2017/09/05
hannahhannah
18
つくね乱蔵による実話オカルトホラー。今回も厭な話が多い。クズが超自然な力を使ってクズなこと(人を呪い殺す)をする話がよくあった。著者がプロフィールに「良き家庭人」と書いているせいか、家族間の厭な話がよく目につく。「四人結界」はひたすら不可解。「個人情報確保」は女の頭おかしいだろ。逆恨みもいいところだわ。「托す」と「妹からの手紙」のラストの絶望感凄い。あとがきで、著者が「すぐに終わってしまう恐怖で終わらせたくない。すぐに日常に戻らせてたまるか」と怒りを沸き上がらせている。いろいろヤバいんじゃないか、この人。2017/03/27