内容説明
2014年4月16日―韓国の大型旅客船「セウォル号」が、観梅島沖海上で転覆・沈没した…。果たして事故はどのようにして起こったのか?未来ある子供たちを殺したのは誰なのか?韓国科学技術研究国立大学博士による沈没に至るまでの事象を科学的見地を中心に、韓国の社会的背景も含めた検証ドキュメント!
目次
第1部 沈没の再構成(信じることのできない調査結果;政府が無視する疑惑;信頼を失った証拠;セウォル号沈没を巡る様々な仮説)
第2部 救助と名付けられた虐殺劇(救助はできなかったのか?やらなかったのか?;管理・統制の責任は青瓦台;清海鎭と海運資本;解決策は特別法だ)
著者等紹介
郭東起[クワクドンギ]
1976年韓国大邱生まれ。韓国で工学大学としては最高位であるKAIST(韓国科学技術研究国立大学)に進学し、2007年新素材工学博士号を修得した。ソウル科学技術大学校でしばらく教壇にたっていた彼は、2007年から社会運動に興味を持ち“韓国民権研究所”を経て、現在は“私たちの社会研究所”で常任研究員として活動している
高裕美[コユミ]
翻訳家・作家。1979年韓国生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
29
4.16はソウルに居た。その地に居たという意味では9.11以上の衝撃だった。関連報道は今も追い続けている。本書は韓国国民を対象に書かれたものである。誰もが知っている国家的惨事であり経緯等は抜きに話は始まり、地上波からネットまで夥しい報道がメディア名ともに引用される。韓国人なら社名を見れば報道傾向・精度について加重を加えながら批判的に読めるが日本人には... 事故の原因についても公式見解から陰謀論に近いものまでが紹介されているが筆者の見解は明示されていない。まだ生きている事件である以上、これも止むを得まい。2014/12/21
epitaph3
2
2015年258冊目。自分が助かりたいから船長だけ逃げた。そういうイメージを越えて、陰謀論まで出てきている事件だと知った。いったい何なんだ。2015/05/23