幕末・明治の美意識と美術政策

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  • サイズ A5判/ページ数 495,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784801600126
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C3070

出版社内容情報

博物館はどうあるべきか
美術館とは何か
──近代日本の美術官僚たちの戦い──

本書は、西洋の美術に関わることば・概念、美術に関わる制度、美術思想や美意識が万博への参加を通じて国内に流入してくるにあたり、政府が各時期の政策目的を達成するため、幕末まで存在し維新によって廃絶した〈美術的なるもの〉をどのように再編成してきたかを捉えようとしたものである。建議書、起案書、講演集などに見られる美術官僚たちの言説に注目しながら、幕府博覧会掛、外務省、工部省、内務省、大蔵省、文部省、農商務省、宮内省における「美術」概念や「美術」政策の変遷を辿ることによって、美術における「政治性」を明らかにしていく。

【著者紹介】
1972年秋田県生まれ。大阪大学経済学部卒業。1998 年に(財)神奈川県国際交流協会に入職(現(公財)かながわ国際交流財団)。現在、企画調整課課長補佐。2009 ~ 2014 年、文教大学国際学部非常勤講師(科目「文化施設マネジメント」等)。2013年に総合研究大学院大学(国際日本研究専攻)にて博士号取得(学術博士)。所属学会:明治美術学会、全日本博物館学会、ジャポニスム学会、日本文化政策学会

内容説明

博物館はどうあるべきか。“美術館”とは何か。近代日本の美術官僚たちの戦い―

目次

序章 日本近代美術史研究と本書の研究視角
第1章 幕府博覧会掛における「美術」概念の把握
第2章 明治初期外務省における「美術」概念の把握―万博関係文書の翻訳を通じて
第3章 美意識の交流―ウィーン万博における「よき趣味」と「風雅」
第4章 明治初期博物館における「古物」と「道具」の継承
第5章 明治初期の「勧工」政策と「装飾術」
第6章 内務省における「美術」行政と博覧会―フィラデルフィア万博・第一回内国勧業博覧会・パリ万博(一八七八年)
第7章 大蔵省における“帝室技芸員構想”の建議と草創期龍池会
第8章 農商務省における「美術」政策
第9章 宮内省における「美術」政策の制度化

著者等紹介

野呂田純一[ノロタジュンイチ]
1972年秋田県生まれ。大阪大学経済学部卒業。1998年に(財)神奈川県国際交流協会に入職(現・(公財)かながわ国際交流財団)。現在、企画調整課課長補佐。2009~2014年、文教大学国際学部非常勤講師(科目「文化施設マネジメント」等)。2013年に総合研究大学院大学(国際日本研究専攻)にて博士号取得(学術博士)。専門分野:文化政策論/博物館・美術館学/日本近代史(美術制度史)。所属学会:明治美術学会、全日本博物館学会、ジャポニスム学会、日本文化政策学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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