内容説明
跡継ぎ問題、問題行動、幕府に反抗、戦争、統治失敗。家臣がお家を守るため素行の悪い殿様を幽閉!?お家存続をめぐる諸勢力の思惑や隠れた慣行に迫る。
目次
第1章 跡継ぎなしで大名廃業
第2章 刃傷沙汰や乱心で大名廃業
第3章 幕府に盾突いて大名廃業
第4章 戦争を起こして大名廃業
第5章 強制隠居で大名廃業
第6章 御家騒動で大名廃業
第7章 領民からの反発で大名廃業
著者等紹介
安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬養三千代
7
知らない大名も多く、改易の憂き目にあった大名の多さにも驚く。跡継ぎなし。刃傷沙汰。幕府に楯突く。戦争を起こす。矯正隠居。お言えそうどう。領民の反発。など理由は様々。将軍秀忠の嫉妬心の深さは自信のなさの現れだろう。松平忠輝は犠牲だ。もう少し忠輝を知りたい。2024/06/05
長重
2
大河ドラマべらぼうの時代を知るために手に取った1冊。 無嗣断絶、刃傷沙汰や乱心、幕政を安定させる為に反抗的な大名を見せしめにしたり、家臣と対立して強制隠居に追い込まれたり、御家騒動を沈められず統治能力を疑われたり、様々な要因で廃業に追い込まれた大名達の概要本。 越前福井藩の2回あった減封処分、島原の乱の責任を取らされた松倉勝家の末路、徳川斉昭の改革から生まれた水戸天狗党と言うの組織の盛衰、縁戚太いのに御家騒動しのげなかった生駒高俊と言うヤバい人、あたりの話が特に面白かったです2025/06/22