有害な男性のふるまい:進化で読み解くハラスメントの起源

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有害な男性のふるまい:進化で読み解くハラスメントの起源

  • 著者名:デヴィッド・M・バス【著】/加藤智子【訳】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 草思社(2024/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 960pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794227201

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内容説明

セクハラ、モラハラ、性的暴力、マッチングアプリでの出会い…
なぜ人類のすべてが性的葛藤と闘わなければならないのか。
そこには、「男女で異なる性戦略をとってきた」という、
生物としての深い進化の歴史が関係していた。

進化生物学の観点から男女の性的対立の根源を明らかにし、
社会科学や家父長制の研究の上に新たな知見を加え、
男女の調和の道を探る、画期的書籍!

◆各界絶賛!◆
「セクシャル・ハラスメントや性的暴力、ごく普通な夫婦間の不幸を、デヴィッド・バスの進化論的レンズなしに理解し減らそうとするのは、細菌理論なしに伝染病を理解し、撲滅しようとするようなものだ」
ジョナサン・ハイト(『社会はなぜ左と右にわかれるのか』)

「性的な攻撃に対する社会的関心は道徳的に大きな進歩であるが、我々の知的文化は、科学、常識、生活経験に反する神話や教義に執着しており、それを理解しようとする試みに躓いている。人間の性的衝突の世界的専門家たるデヴィッド・バスは、魅力的でタイムリーな本書でこれらを整理し、私たちがこれらの弊害を理解し、最小限に抑えるためのよりよい方法を身につける手助けをしてくれる」
スティーブン・ピンカー(『21世紀の啓蒙』)

「すべての霊長類が証明しているように、男女の関係性ほど私たちを惹きつける話題はない。そして、デヴィッド・バスはその興味を、経験的な発見に基づく厳密な科学、そして進化論的思考に根ざした科学に変える先駆者として、長きにわたって活躍してきた。本書は、この分野における大きな貢献である」
ロバート・M・サポルスキー(『善と悪の生物学』)

「本書は、世界で広まっている人権問題と言われているものを見事に分析している。権威があり、洞察力に優れ、共感できるバス氏の著書は、#MeToo世代にとって完璧な情報源だ」
リチャード・ランガム(『善と悪のパラドックス』)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アミアンの和約

19
本書は、男性が持つ暴力的な性質を女性目線で糾弾する本ではない。男女の機敏や、それを持つに至った経緯を、進化心理学の観点から紐解いていき、どのように男女のもつれから起きるトラブルや悲惨な事件を回避するかという本である。かつて人間が野生の中で暮らしていた頃に形成された性的嗜好や感情の機敏が、いかにこの文明社会の中では齟齬が起きているかが詳しい事例付きで詳細に記載されている。コンプライアンスが喧しいこの世の中を生きていく上では非常に助けになる本であった。2025/04/08

あつお

10
男女間の性的対立やハラスメントの起源を進化心理学の視点から解き明かす一冊。男性が暴力やストーカー、性的強要といった有害行動に走る背景には、進化上の性差があると指摘。卵子と精子の希少性の違いや、妊娠・出産に伴う負担の非対称性が、男女の性行動の違いを生んできた過程を解説する。さらに、そうした本能的な行動が現代社会でどのような問題を引き起こしているのかを論じ、個人や社会が取るべき対策も具体的に提示している。2025/03/10

timeturner

7
種を保存するために何百万年もかけて男女の違いが形成されてきたことには納得したけど、こんなふうでは真の男女平等社会にするためにはこれからどれだけかかるのかと考えて絶望しそうになった。『闇の左手』みたいに両性具有にしちゃうとか😅?2024/10/17

穂垂ユキ

6
評価;5 今年読んだ本で現状ベストの本。男女の分断がなぜ起きるのかなどが進化論的観点から書かれていた。一般に女性は暴力への恐怖と常に戦っているというのを、心に刻んでおきたい。2024/10/18

リリュシカ

6
分厚いけど読み応えがあった。フェミ向けの本ではなく、本能と進化の見地から、男と女がどれだけ違う視点を持ち、どれだけ互いを勘違いしているかについての分析。例えば、イギリスではミレニアル世代の女性の半数以上が男性に性器の写真を送りつけられたことがあり、同世代の男性の27%がそのような画像を送ったことがあると認めた。 30%の男性は、女性はそのような画像をセクシーだと感じるだろうと思い込んでいた。 しかし女性の83%はそのような画像をセクシーとは感じず、一番多く見られる反応は「gross(キモい)」だった…。 2024/09/18

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