図解いちばんやさしい地政学の本―激動の世界最新版

沢辺 有司【著】

彩図社（2024/02発売）

• サイズ A6判／ページ数 254p／高さ 15cm
• 商品コード 9784801307025
• NDC分類 312.9
• Cコード C0131

出版社内容情報

パンデミック後の世界では、ウクライナとパレスチナ・ガザという２つの地域で凄惨な戦争が起きました。北朝鮮はミサイル発射を繰り返し、中国の台湾侵攻の危機も切迫しています。

これだけではなく日々、物騒なニュースがたえません。なぜこうした問題が起きているのかを考えるとき、さまざまな解釈の方法があるでしょう。



「地政学」とは、地図をもとにその国の政治や軍事を考えていく学問です。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていました。

地理というのは、時代が変わっても変わりません。ですから、変わらない地理をもとにすることで、それぞれの国や地域がとる戦略というのは自ずと決まってくる、と考えられます。となると、いくら世界情勢が混沌としてきても、その国がとるべき一貫した正しい戦略があるはずだ、となります。地政学ではこう考えるわけです。

混沌として先の見えない時代です。だからこそ、普遍的な知である地政学的視点をもつことが大切です。それによって、より自信をもって世界と向き合うことができるはずです。 （「はじめに」より）

内容説明

地政学を通して見れば世界の動きがよくわかる。教養として知っておきたい「世界の読み方」の入門書。

目次

第１章　地政学とは何か？
第２章　世界をかき回す覇権国家　アメリカの地政学
第３章　帝国主義へ回帰する北の大国　ロシアの地政学
第４章　アジアから世界の覇権をねらう　中国の地政学
第５章　「地域」と「世界」の間で揺れる　ヨーロッパの地政学
第６章　紛争と大国の思惑が渦巻く　中近東の地政学
第７章　大国の情勢を映す　アジアの地政学

著者等紹介

沢辺有司［サワベユウジ］
フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業。在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学ぶ。編集プロダクション勤務を経て渡仏。パリで思索に耽る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。パリのカルチエ散歩マガジン『ｐｉ´ｅｔｏｎ（ぴえとん）』主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ベローチェのひととき]

本屋さんを物色していて気になって手に取った本。地政学について知りたいと思った。地政学とは、地図をもとにその国の政治や軍事を考えていく学問とのことでした。7つの章に分かれており、最初の章で地政学の概要説明、2章目以降で、アメリカ、ロシア、中国、ヨーロッパ、中近東、アジアとそれぞれの地政学を紹介している。何となく知っていることが、整理されて解説されていて、とても為になりました。

2024/05/19

[Asaya]

以前海洋国家・大陸国家という感じで教わったが、なるほどシーパワーとランドパワーなのかと。世界情勢もこういう角度で教えてもらうと納得する。教養として知っておきたい内容だし、ニュースの傍らに置いておきたい本だと思った。

2024/04/17

[東郷和也]

移動読書、おっさんの教養として。 歴史的、地理的に世界を見ると、社会に対する理解が深まるね。 理解が深まるとウソを言ってるニュースが判別できるようになる。 結果として、騙されず冷静に判断して意思決定の精度が上がる。 最近、本当にこれ。

2024/03/07

[いとのり]

「紛争でしたら八田まで」というマンガで出会った「地政学」の本を読んでみました。朝鮮半島、エルサレム、ウクライナなど昔から紛争が起きやすい地域について説明してくれます。今の世界情勢がすっと理解できたような気がします。この本によるとトランプさんは結構やり手だったんですね。

2024/07/30