出版社内容情報
未曽有の戦禍を巻き起こした太平洋戦争。戦争の収支を詳らかにする!
日本国憲法では、戦争を「国権の発動」と定義している。戦争は敗れれば、国家存亡の危機となる。したがって、戦争が始まれば、その国が持つ金や人材、資源、技術が際限なく注ぎ込まれる。さて、未曾有の戦禍を巻き起こした太平洋戦争。日本は果たしてどれほどの国力を投入したのだろうか。陸海軍の軍事費、兵士への給与、石油をはじめとする資源調達のための費用、植民地に残地した日本の資産、そして戦後日本に重くのしかかっ〝戦勝国〟への賠償金……。本書はそれらを詳らかにすることによって、太平洋戦争で日本が失ったものを数字で追いかけようというものである。太平洋戦争は果たして、どのような戦いだったのか。数字という新たな面から考察していただければ幸いだ。
【目次】