出版社内容情報
菊地 誠壱[キクチ セイイチ]
著・文・その他
内容説明
両親が事業の失敗で背負った5000万円の借金を返済するため、17歳にしてマグロ漁船員となった著者。船上で待っていたのは、休憩もままならない過酷な労働、厳しい上司からのパワハラ、船内でのいじめ、怪我や命の危険と隣り合わせの毎日…。巷では「ヤクザから借金のカタにマグロ漁船に乗せられる」「マグロ漁船員の給料は超高額」などと噂される。都市伝説のような話を実際に体験した著者が、知られざるリアルを語る!
目次
1章 親の借金(我が家の借金;アワビの養殖業 ほか)
2章 過酷な労働(ヤンキーの先輩に誘われる;2航海目・18秋洋丸 ほか)
3章 本当の闇を知る(バイク事故で休む;乱暴なボースン ほか)
4章 果てしない遠洋航海(10か月航海;ハワイに入港 ほか)
著者等紹介
菊地誠壱[キクチセイイチ]
1970年、宮城県生まれ。1987年、親の借金のためマグロ漁船に乗せられる。20歳で3年間のマグロ漁船勤務を終了し下船。期間工勤務を経て、21歳で家電量販店に就職し、30歳で店長に就任。2019年にYouTubeチャンネル「元マグロ漁船員チャンネル」を開設し、船の上での日常やブラック労働の実態など、マグロ漁船員の知られざる裏話を紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
39
アワビで生計を立てていた両親。シケで大打撃を受ける。海でやるから失敗したので、丘でアワビをやろうとする。そんな設備投資から始まる、両親の落ちぶれる様子。落ちぶれると書きましたが、著者の両親は、商売人として挑戦的な行動は、保守的な私から見れば十分尊敬できるレベルです(笑)。 アワビがダメになったら、自宅を民宿に改装して民宿を始める、週末に団体客を引っ張り、民宿の脇にスナックまで併設し親族を・・・ https://190dai.com/2024/01/10/借金を返すためにマグロ漁船に乗っていました/2024/01/14
たまきら
37
KindleUnlimitedのおすすめから。なんでポップアップしたんだろう?やっぱり魚系のことをよく調べているからかしら…?スペイン人の友人のお父さんは漁師で、ある時遠洋漁業に出て、朝点呼の際にいなかった(夜のうちに海に落ちた?)そうで、漁船の話は怖くてたまりません。海に落ちてシャチにぽ~んとやられてパクリとか夢に出そう。こわい、こわいよ、KindleUnlimitedチョイス。2024/02/17
ばんだねいっぺい
22
読みやすく、リアルで身近に感じられる。飲み屋で出会った人にうんうんと聞いている感じ。自分が乗船したら、ポンスケと言われ、ゴム長靴で蹴られるだろう。2023/07/26
きょん
6
マグロ漁船の様子がよくわかって面白かった。借金のカタに乗せられるのはマグロかオホーツク海のカニか、とよく言われているが、やはり過酷。作業で気を抜くと怪我をしたり命まで落とす可能性も。4ヶ月の航海で船全体で億を稼ぐ。そのわりに主人公の実入りは少なく感じたが、10代でこの収入なら、とも思えた。まぁいろいろと中抜きされているのでしょうね、、、確かにキツいけど、こういう世界が合っている人もいるんだろうなぁと思う。ちょっとロマンも感じたりして。2025/04/03
はなちゃん
4
三十年前だから、ヤンキーだの不良だの出てきたけど、今はもっとクリーンなのかな?それとも今も変わらないのかな。給料明細載ってるけど、長期で貰えたトータルがわかりにくい。マグロ漁はもっともっと稼げるのかと思ったけど…。時代が違うから?2024/03/26