出版社内容情報
明治維新直後の日本は、史上類をみないほどの大混乱に陥っていた。
新時代の到来というポジティブなイメージの強い明治維新だが、維新直後は事情が違った。東京では土地が荒廃し、京都ではテロが横行、諸藩が反政府的な動きをみせるなど、あらゆる問題が噴出していた。
日本人はそうした混乱といかに向き合い乗り越えようとしたのか。5年弱の激動の期間に注目して、明治維新を正負両面から描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
4
維新直後の新都市は大混乱: 江戸っ子に気をつかいまくる新政府 与力・同心が辞めかけて都市行政がピンチに 人工激減により大暴落した東京の地下 天皇が消えて衰退する京の都: 政府機能を失って不安が蔓延した京の街 京都で横行した政府要人へのテロ 日本全国で不平不満が爆発 新政府はいきない崩壊寸前: 幕府貨幣や紙幣の大量発行で急場をしのぐ 経験不足のため旧幕臣を大量採用する政府 氏族の反発覚悟で政府が帯刀を禁じたワケ 文明開会の光と影 新時代の生活がはじまったものの・・ 神道による国民強化に影を落とした廃仏毀釈2022/05/20
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