内容説明
30年以上にわたる死闘、いかにして警察と市民は工藤會と闘ったのか?野村総裁の死刑判決までの実録捜査録。
目次
第1章 私が見た工藤會と幹部の実像
第2章 北九州を脅かす工藤會
第3章 激化する工藤會との闘い
第4章 工藤會の反撃
第5章 福岡県警対工藤會
第6章 市民や行政を巻き込んだ闘いへ
第7章 工藤會頂上作戦
第8章 これからの組織犯罪戦略を考える
著者等紹介
藪正孝[ヤブマサタカ]
1956年北九州市戸畑区生まれ。1975年4月に福岡県警察官を拝命。刑事部門、暴力団対策部門に深く携わる。2003年3月、捜査第四課に新設された北九州地区暴力団犯罪対策室副室長への就任を皮切りに、主に指定暴力団「工藤會」対策に従事した。2016年2月に定年退職。同年4月、公益財団法人福岡県暴力追放運動推進センター専務理事に就任。2019年には、暴力団に関する正確な情報を発信するサイト「暴追ネット福岡」を開設した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キク
63
北九州の現場に配属になった同期が「現場で安全靴とヘルメットはいつもしてるけど、防弾チョッキを初めて身につけた」と言っていた。みかじめ料や関連下請けを拒否したことで、うちの会社の九州支店に銃弾を撃ちこまれたり、工事現場事務所に乗り込まれて発砲されたりしていた。当時、北九州市は「修羅の国」と言われていたけど、全然比喩じゃない。関わりを拒否した漁業組合長が射殺され、引退した元警部が撃たれて、暴力団お断りステッカーを貼った飲食店は放火された。その状況で行政と市民が工藤會と対峙したという勇気は、本当に凄いと思う。2022/10/29
Worldさん
2
梶原一族の話が壮絶すぎる。並びにみかじめ拒否、暴力破断反対ステッカーを掲示した店舗へ放火、手榴弾の投擲、店員への暴力と事件が絶えない。それでいて北九州市の警察だけでなく行政、市民までもがが一丸となり声を上げ暴力団への反対運動を行うの熱すぎ。脱暴力団の取り組みにも他県では類を見ないほど力を入れているなど福岡県警ならではの取り組みもしれてよかった。この手の本の序盤はどうしても組の歴史とかの話になるけど、正直興味はない…。暴力団壊滅しろ!頑張れ警察!2023/04/04
ばんぶー
0
福岡県警工藤會対策課。2022/08/09