内容説明
コロナ、バブル崩壊、リーマンショック、大震災…不況によって人生が崩壊した15人のドキュメンタリー。
目次
第1章 わたしたちの緊急事態宣言(雇い止めと立退きのダブルパンチ(31歳・元木材加工会社社員)
前略、夜の街から(33歳・キャバクラ店長) ほか)
第2章 栄光からの転落(脱サラ・起業したけれど(53歳・元大手デパート外商部副部長・ブティック経営者)
兜町けもの道(51歳・元準大手証券会社外務員) ほか)
第3章 まさか自分がこんな目に…(ローン破綻で人生破綻(40歳・元精密機器メーカー社員)
リストラ役がリストラされて(57歳・元自動車部品メーカー管理職) ほか)
第4章 不運に不運が重なって…(リストラまたリストラ(55歳・元大手電機メーカー管理職)
廃棄弁当が晩ご飯(46歳・元仕出し弁当屋経営者) ほか)
著者等紹介
増田明利[マスダアキトシ]
1961年生まれ。1980年都立中野工業高校卒。ルポライターとして取材活動を続けながら、現在は不動産管理会社に勤務。2003年よりホームレス支援者、NPO関係者との交流を持ち、長引く不況の現実や深刻な格差社会の現状を知り、声なき彼らの代弁者たらんと取材活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kiyoboo
11
このシリーズは初めて読んだ。最初は軽い気持ちで読んでいく。独身だし、若いし、何とかなりそうだなと軽いジャブは効かない。ところがリストラを複数回されていく内に高齢になり再就職ができない事例はキツイ。持ち家は売却してもローン残金を支払う。住む所がなくなる。家庭崩壊。通勤電車で読んでから会社に入ったら働かせていただく喜び。ご飯が食べられる、家で生活できる給料をいただける喜び。小さな不平や仕事が大変どとかはなくなる。ある意味、生き方、考え方を変えられるかも?2022/11/03
lily
10
これまでのシリーズに加え、緊急事態宣言後にインタビューした4名のルポを合わせた特別編集版。やはり辛いのは飲食業。歌舞伎町のキャバクラ店長は一時持ち直したと語るが、出版後の2021年8月現在また緊急事態宣言が発出されている。今はどうだろうか。我が家の近隣でも閉店した飲食店もちらほら。この本にある嘆きは氷山の一角。著者自身も怪我が原因で敗血症にかかり、半年以上働けなかったという。コロナの罹患者を毎日報道するなら、コロナが原因で閉店した店の数、コロナ関連で仕事を奪われ自ら命を絶った人の数も毎日報道した方が良い。2021/08/13
にーと
1
家があるだけで、他は自分のほうがやばいぞ…2021/10/03
qrqrqr
1
10年以上前の話も掲載されており、今のコロナの状況とは違うだろうなと思った。しかし再チャレンジしたい人が思う存分チャレンジを出来るような社会構造にはしないといけないと深く決意している。2021/06/11