内容説明
ヘブライ語版よりも1000年以上古いギリシア語版エゼキエル書、本邦初訳。イスラエルの民は主なる神の声を聞かず、それゆえ都エルサレムは滅んだ。バビロン捕囚という苦難の中で召命を受けた預言者エゼキエルは、あまたの幻を見、神の声を聞き、それを同胞たちに伝え続けた。ユダヤの歴史を知る上の最重要書。流麗な訳文と詳細な註による決定版。
目次
ケバル川の河畔で見た幻
わたしはおまえをイスラエルの家に遣わす
人の子よ、イスラエルの子らに語るのだ。捕囚の民になっているおまえの民のもとへイスラエルの家を見張り、警告するのだ。主の手がわたしに臨んだ
イスラエルの子らにたいする徴
剃り落とした頭髪とあご髭はエルサレムはわたしの戒めを守らなかった。わたしが飢えの矢を放つとき
わたしは剣と飢えと疫病をもたらす
主の怒りの日
イスラエルは偶然づくりと偶像崇拝に精を出し
エルサレムへの報復
ケバル川の河畔で見たケルビムは〔ほか〕
著者等紹介
秦剛平[ハタゴウヘイ]
多摩美術大学名誉教授。国際基督教大学卒、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト、Ph.D)を卒業。ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999‐2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員。『七十人訳ギリシア語聖書』のモーセ五書をはじめて邦訳した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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