内容説明
突然ですが、「補完食」ってなんでしょうか?補完食とは、WHO(世界保健機関)が提唱している、科学的な根拠に基づいた、赤ちゃんの成長に必要な栄養を補う食事のことです。日本でいうところの「離乳食」なのですが、従来の離乳食とは少し異なる点があります。例えば、離乳食は主に月齢を目安に1回食、2回食…と食事の回数を増やしますが、補完食では1日2回の食事からスタートするよう勧められています。(中略)この本では、補完食ってなんだろう?というところからスタートして、日本の離乳食との違いや長所短所、その考え方を解説しています。
目次
第1章 補完食とはなにか―離乳食との違いから見る補完食
第2章 栄養から考える補完食
第3章 補完食の作り方と食べさせ方
献立例の補完食レシピ
補完食のQ&A
補完食に取り入れたい!栄養素別食品リスト
著者等紹介
相川晴[アイカワハル]
2005年某国立大学医学部卒、医師免許取得後、大学病院や関連病院に内科医として勤務。自身の妊娠や育児を通して有益と感じた情報をSNS等で育児世代向けに発信しており、Twitter、Instagramでは合わせて5万フォロワーを超える
川口由美子[カワグチユミコ]
母子栄養協会代表理事/管理栄養士。大学で小児栄養学を研究後、企業にて離乳食開発を経て独立。現在は離乳食アドバイザー・幼児食アドバイザー等の各種養成を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんごの紅茶
7
めんどくさい離乳食が少し楽になったきっかけとなった本。母乳の栄養だけでは足りなくなるため食で補填していくというところもわかりやすく、また鉄分がいかに大切かという事も理解できた。7ヶ月すぎた今、ゆるーく楽しみながら離乳食をすすめています。2021/09/01
織川 希
5
★★★★★ 素晴らしい補完食の参考書。本書はいわゆる離乳食についての本だが、正確には離乳食ではなく補完食についての知識を分かりやすく整理している点が素晴らしい。補完食とはWHOが提唱するもので、生後半年以降の赤ちゃんが母乳やミルクのみでは不足する栄養を補う食事という意味であり、実際的には従来の離乳食に相当する。しかし離乳食は乳離れが目的とも取れるような名前で、基本となる考え方も古いし、書籍もレシピの紹介ばかり。補完食の最新の知見を参考にできる書籍はこれ以外には見当たらないので、本書は大変ありがたい1冊。2023/08/02
リケジョママ
4
★★★★⭐︎ 息子の離乳食づくりの参考に。鉄分の重要性が特に強調されている。離乳食だけでは栄養が足りていないという事実を知り、鉄分強化の牛乳やおやつを取り入れて実践中。
まるこ
4
離乳食との違い、補完食とはというところから丁寧に説明されている。メリットデメリットあるだろうと思うが、補完食のメリットとして、6mまでは授乳をやめず優先してよい、授乳のあとにご飯、赤ちゃんのペースでというのがプレッシャーが少なそう。 6mから赤ちゃんのエネルギーは200kcalほど食事から得なければならないため、5倍粥にするなど工夫して少量でも必要なエネルギーを補完できるようにしていく必要があると。 レシピがもう少し載っていたらより良いかも。2022/11/22
でんぞう
4
離乳食を進めるうちに、カロリーや栄養足りてるのかな、進め方あってるのかな?と悩み始めた頃に読むと良い本。子が既に11ヶ月を過ぎてしまったので、どちらかというと自分の試行錯誤が間違ってなかったことの確認、日本式の離乳食のやり方をいろんなサイトで読んでモヤモヤしていた部分の解消ができてよかった2022/03/19