内容説明
人はなぜ、この場所に惹きつけられるのか?“香港の異境”重慶大厦。外観、内部、働く人々、夜の姿、旅人、屋上…。その全貌を撮らえた写真集。
目次
第1章 重慶大厦とは
第2章 重慶大厦の昼
第3章 重慶大厦の人々
第4章 重慶大厦の夜
第5章 重慶大厦の旅人
第6章 重慶大厦天景
著者等紹介
河畑悠[カワハタユウ]
1979年生まれ。大学卒業後、業界紙記者や情報誌の編集などを経験。現在はアジアやエンタメ関連を専門にライターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
12
いいなあ重慶マンション。名前の由来は都市名じゃないのか!初めて入ったときのいかがわしさ、香辛料の匂い、じとっとした湿気、すべてを懐かしく思い出す。いまではそのいかがわしさもだいぶ低下したようだが、いちばん香港らしさを残した場所なのかもしれない。BGMはもちろん「恋する惑星」のサントラだ。ああ、行きたい。しかしいま香港に行くことは、香港を支援することになるのだろうか…2020/11/23
鷹ぼん
10
旅行者だった時代は、両替店によく訪れてた。同行人は嫌がったが、僕は奥の方までレートの良い店を求めて、ずんずん進んでいった。在住中は、なじみのインド料理の店ができた。やっぱりカレーがめちゃウマだった。もちろん両替店にも足を運んだ。その間、何度か改装があって(外ヅラだけだけど)、80年代のような怪しさは徐々になくなっていった。それと合わせるように香港の街も変わっていった。SARSの時、ネーザンロードに面した悪徳カメラ店なんぞが続々閉店したが、中の店はみんなしぶとかった。コロナの今、奴らはどうしてるんだろう。2020/11/01
noko
5
重慶大厦懐かしい!重慶大厦を訪れる目的は、私はレートの良い両替商と、インド料理を食べること。両替商はインド系の人がやっていることが多く、計算速度がとても速い。少し上の階には美味しいインド料理がある。泊まろうかとも思ったのだが、何しろエレベーターが来ない。10分位来ない。そして火災の際、逃げられるか不安で泊まったことはない。重慶大厦を買って、自分の住宅にしているの人がいるのだとこの本で知った。宿泊業をする為に買う人ばかりかと思ってた。バックパッカー心をくすぐられる一冊。解説はあっさり目。写真いっぱい。2024/02/16
Kyohei Matsumoto
5
チョンキンマンション自体は文化人類学者の小川さやか先生が書かれているので知っていたのだが、具体的にどういう場所なのかまではわからず、写真を見ることでどういう場所なのか少しわかった。多国籍のいろんな人が集まる場所。デカすぎる。ここに一体どんな人がいて何がなされているのかは外から見れば尚更気になるだろうと思う。人間の汚い部分とか綺麗な部分がたくさん交錯しそうな場所だけど、汚い部分の方がたくさん出てきそうだな。ここには自然物がほとんどなくて人工物まみれだからだ。でも自然好きな人間でもこんな場所もたまには面白い。2021/10/15
もれ
3
大廈のなかで揉め事が起きても、店舗や宿の主人同士は知り合いであり、解決するから心配してないというのが面白い。セキュリティ室もあるし自警的な自治が機能してるんだろうな。行くのは勇気いるけれど。2024/02/04