内容説明
世の中は、数字に溢れている。「10%還元」「降水確率0%」「乳酸菌100億個」「5cm痩せられる」「感染者50人」…。数字で説明されると、わかりやすいし、説得力があるように感じられる。しかし、鵜呑みにしてはいけない。嘘やデタラメばかりだからだ。安易に信じてしまうと誰かの「カモ」になって、人生を狂わされることになるだろう。それでは、人生を狂わされないようにするためにはどうすべきか?数字の嘘を見抜くことが必要である。ただし、数字の嘘を見抜くためには「数字リテラシー」を習得しなければならない。「数字リテラシー」とは、数字の裏側やカラクリを知り、数字を正しく理解する能力のことである。本書は、「数字リテラシー」を習得するための入門書である。
目次
第1章 社会にまつわる数字の嘘(日本の人口は1億2709万4745人?―嘘を見抜くポイント こまかすぎる数に注意しよう;交通事故死亡者数ワースト1の愛知県は危険?―嘘を見抜くポイント 「数」だけでなく「起こりやすさ」を評価しよう ほか)
第2章 健康にまつわる数字の嘘(乳酸菌100億個はすごい数?―嘘を見抜くポイント あたりまえの数字に注意しよう;野菜の1日の必要量は350g?―嘘を見抜くポイント どのような根拠のある数字であるか確認しよう ほか)
第3章 お金にまつわる数字の嘘(消費税よりもずっと重い税金って何?―嘘を見抜くポイント 見逃している数字がないか確認しよう;1世帯の貯蓄は平均1752万円?―嘘を見抜くポイント 「グラフ」を正しく評価しよう ほか)
第4章 暮らしにまつわる数字の嘘(「98.5%が効果を実感した」って本当?―嘘を見抜くポイント アンケートの数字に注意しよう;「一等米」は、最もおいしいお米のこと?―嘘を見抜くポイント どのような性質を表した数字であるか確認しよう ほか)
第5章 自然にまつわる数字の嘘(世界で一番高い山はエベレストではない?―嘘を見抜くポイント どのようなはかり方をした数字であるか確認しよう;野生動物の生息数はなぜわかるの?―嘘を見抜くポイント 暗数に注意しよう ほか)
著者等紹介
田口勇[タグチイサム]
1982年秋田県生まれ。2006年東京大学大学院修了、厚生労働省入省。霞が関のキャリア官僚として活躍。安全衛生部に所属し、情報分析などを担当。安全・安心な国民生活を脅やす情報がないか調査した。2017年より、産業技術総合研究所主任研究員。「嘘」の情報を見抜く方法について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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