内容説明
「かちゃくちゃね」「えずくろしい」「ぬちぐすい」…一言で言い表せない感情や状況などを的確に言い当てた言葉というのが、方言の中にはある。標準語では一言で説明できない謎の方言を、例文とともに約150語紹介!
目次
第1章 北海道・東北地方(かっぱり;ぱやぱや ほか)
第2章 関東地方(いちのかわ;なびる ほか)
第3章 中部地方(あめがなく;じゅんぎがい ほか)
第4章 近畿地方(えんりょのかたまり;はしかい ほか)
第5章 中国・四国地方(しわい;きっぽ ほか)
第6章 九州・沖縄地方(りごう;ぞろびく ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
58
【いきなり方言レビュー】おら、東北弁だったらば、大抵分がるど思ってだんだきとも、井戸の中のビッキだったんだっちゃ。この本に、知らねぇ東北弁いっぺぇあったっけも。方言っつうのは面しれなぁ。離れだ地域でおんなし方言あったり、同じ発音でも、地域によって全然違う意味になったりっしゃ。おらは宮城弁のネイティブだきとも、他の地域の方言にも興味ありす。宮城弁でのおらの推しは「いずい」だな。あど、東北弁で、ものを食べだ後に「すね」どが「しね」どが言う人がいんだきとも、「死ね」っつう意味ではねえがら、気にしねでけらいんね。2020/10/17
Roko
32
日本には「口中調味(口内調味)」という概念がある。 味付けしていない主食と、味のついたおかずや飲み物を一緒に口に入れ、口の中で噛んで混ぜ合わせながら味わう食べ方である。日本人にとってご飯とおかずを一緒に食べることはもはや当たり前になっているが、これを行わないことを鳥取では「ただぐち」と呼んで いる。ごはんとおかずを口の中で一緒にして食べる習慣は世界的に見て珍しいということを、初めて知りました。「総菜パン」というのが日本で生まれたのは、主食とおかずを一緒に食べたいという欲求からなのかもしれません。2021/10/21
みっちぃ
4
北海道東北地方の方言については「ああそうね」となったが、流石に西に行けば行くほど、難しくなる。逆もまた然りなのだろう。 宮城の方言として「たごまる」があがっていた。それはよい。説明もほぼ良い。だが例文に?となる。 「ジャスがたごまっていずい」例文に添えられたイラストは、ジャスの袖をまくっているところ。それはもう、たごまっているのではなく、ただ単に「まぐってる」だけでは。袖がたごまっていいずいのは、長袖の中の下にもう1枚着ている長袖(or7分袖)がたごまってて直したいが如何ともし難い時に活用するものと思う。2023/07/09
tsubomi
3
2022.07.15:全国の地方の方言のいくつかずつをピックアップしてイラストつきで紹介したもの。地方によって取り上げられている数が違いますが、東北・北海道は比較的多め。しかも青森率結構高いです。そのなかでも一番インパクトが強く標準語に訳せないのは「ろ~」かな。個人的には「~さる、いずい、あめる、かちゃくちゃね、あずましい」は実際に使いますね。あと、好きな方言は沖縄の「ぬちぐすい、まぶやーまぶやー、いちゃりばちょーでー」。方言はいまや絶滅危惧言語ですので耳にできるのも今が最後・・・となりませんように。2022/07/15
AMOROS
1
「えんりょのかたまり」は、標準語に昇格しても違和感ない と思うのだが。2020/05/05