感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
21
子供の頃、夏になるとカブトムシを求め心が躍った経験は、誰しもがあるのではないでしょうか。カブトムシをペットにするのは日本人だけ。そもそも昆虫を飼うという発想も日本人独特とのこと。著者の研究はまだ10年程で、カブトムシに関する知識はどんな研究者であろうと、経験豊かなブリーダーには敵わないそうです。事実、筆者がやっと辿り着いた研究結果が、実はブリーダーには常識ということもあったそうです。身近な虫ですが、まだまだ分からないことが沢山あり、これはその、ほんの一部の研究結果ですが、知らなかったことだらけでした。2020/08/10
やま
7
じゅえき太郎さんのイラストなのでもう少しふんわりした本かと思いきや、本格的にカブトムシの生態を研究した本でした。あんなに身近で人気のカブトムシなのに、その生態はまだまだ分からないことが多いとは。かつ、面白い。欧米では人気がないそうですが、自然観の違いなのでしょうね。かの地の方々は、虫のなく声は騒音だと感じているらしいので。この本によって一気にカブトムシの世界に浸り、子供の頃を思い出しました。2020/08/31
こまさん
3
カブトムシの生態をわかりやすく知ることができた。身近すぎるからこそ知らないことだらけ、というのがよくわかる。2019/08/23
はる
2
幼虫のことがわかりました。確かに幼虫はだいたい同じところにいて、サナギはほぼ同じ時期が多い。2022/08/17
siomin
1
題名の通り,専門家によるカブトムシの解説書だが,意外とその切り口の書籍は少ない。日本では人気の高いカブトムシも,海外では全然人気がなく,なおかつ基礎研究に重きを置かれない昨今では害虫でも益虫でもない虫は研究対象となりづらいので,実はカブトムシの生態はわかっていないとは!この本では研究成果の一端が示されているが,まだわからないことだらけのよう。自然界は厳しく,成虫はせいぜい10日ほどしか生きないとか。タヌキやフクロウがカブトムシを捕食するとか,読んでいて驚きは多いです。2021/07/02
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