感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
8
筆者が世界中を旅する中で訪れた各種独裁国家のその内情。イメージ通りのどこか愚かで外を知らないがゆえのある意味で牧歌的な国家や荒廃と排他的を地で行く治安の悪い国がある一方、狭く小さい国家をその集中権力で統治する国や、宗教の厳格なる規律で保たれている国もある。どの国も実際に行ってきたことによる実感が籠もっており、理不尽のまかり通る恐ろしさや、国に入るまで、そして国を出るまでの苦労など、ある意味で世界の広さ、多様さ、複雑さを知ることが出来る。国家という形体について考えさせられる一冊。2018/03/21
雲をみるひと
2
独裁国家への旅行記。体験談だが204ヶ国に入国経験のある作者が様々な経験を綴っており単純に面白い。軽い読み物としては秀逸。2018/05/22
Yasutaka Nishimoto
1
実際の独裁国家のありよう。旅行者の観点から語る。だからビザ取得や入国、出国で本になるのだ。その際、どうしても賄賂がつきまとう。幸福度No.1のブータンや都市国家シンガポールも独裁国家。視点の良さが光る。2024/01/06
卓也
0
命がけで治安の悪い国に飛び込むのは、無謀かもしれないが、その勇気には拍手を送りたい。特にベネズエラやコンゴでの暴力や投獄など、死を覚悟したと思う。シリアでの体験で、何か不吉なことが起きる国では、気分を害するような変なことが頻発する傾向にある。人々の雰囲気からも異変を感じとれるとあったが、まさにそうなった(イスラム国による虐殺)2019/02/22